hokutoのきまぐれ散歩

ブログも11年目、遂に3900日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

切手でめぐる昭和30年代のインフラ整備(2)

2016-02-08 05:00:57 | 日記

『切手シリーズ』その53。前回に続き、続々出来ていく日本のインフラ整備の足跡を切手で探りたい。関門国道トンネルに続くのは1959年2月の児島湾締切堤防竣工記念。岡山県児島市周辺は江戸時代から干拓による新田開発が盛んに行われていたが、水利が不足していた。この対策として大規模な工事を経て、児島湾に1558mの締切堤防を造成、淡水化して児島湖を作り、米作を振興したもの。

1961年7月には愛知用水通水記念の切手も出されている。児島湾干拓・愛知用水・箱根用水・琵琶湖疏水・佐久間ダムなどを小生と同様の年代の方々は小学生の社会科で勉強したことがあるはずである。

1962年6月には北陸トンネル開通記念の切手もう発行された。北陸トンネルは敦賀~今庄間にある13.870mの長さのトンネルで当時は日本一の長さを誇った。また、旧線は4箇所のスイッチバックがある難所で時間短縮にも大きな効果があった。余談ながらこの切手の図案には(1)実際のトンネルには2本しか架線がないのに、多くの架線が描かれている、(2)トンネルの蛍光灯の位置が天井にあるように描かれているが実は山側のコンクリート壁にあるなど5箇所の間違いが指摘され、非難されたことでも有名である。

1962年9月には若戸大橋開通記念切手が発行された。北九州の若松~戸畑を結ぶ洞海湾に掛けられた美しい吊り橋で全長627mと完成時には東洋一の吊り橋であった。切手も赤一色で描かれた橋が縦長の珍しい形の中に収まる秀作である。

なお、翌年2月には門司・戸畑・八幡・若松・小倉の5市が合併して九州最大(当時)の市が発足記念切手も出されている。(以下次回)

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