走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

社会復帰

2017年04月06日 | 仕事
統合失調症のある彼女。私の患者になって以来再発はなく、薬もきちんと服用している。半年ぐらい前からボランティアを週に数時間するようになり、それもうまく行っていた。

今日の診察でとても嬉しそうな彼女。私のビッグニュースを聞いて!来週から学校に通うの!と。

州の労働局が行う再就職のコースに入る事が認められたのだ。40代の彼女はとても嬉しそうに話す。病気が認められているので生活保護を受けている。働く必要はない。しかしたとえパートタイムであっても労働で社会に貢献することは生きがいにも繋がるし、なんと言っても真の社会復帰だ。

私も一緒に喜んだ。もちろんセルフケアの事を丁寧に話した。嬉しすぎてやり過ぎて限界を超えて再発したり、再発しなくても体調を崩す人はいる。1日2時間、週に4日、6週間のコースでも今までそんな生活を送っていない人にとっては重荷になるかもしれない。

うまく行って欲しいと思う。重度なメンタルヘルスがあるからと疎外されやすい社会。こうして国民の義務である勤労に戻る事ができるプログラム。とても良い環境だと思う。



週末のブランチ。フレンチトーストにナッツ類を甘く炒めて添えました。それとカナディアンバックベーコン。ここにたっぷりとメープルシロップをかけて!フルーツとココナッツウオーターのスムージー。美味しかった! B&B でも始めようか?

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2 コメント

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嬉しいお話 (kay)
2017-04-06 07:02:37
読んだわたしも嬉しくなりました!
知人に精神障害のある人がいて、状態に波があり、良くなってきたので
自分の判断で服用を止めてしまったせいでまた悪くなったり、
という話を聞いていたので、この患者さんは医療従事者としっかりチームを組んで
自己管理に務めているのだな、と思いました。
社会復帰がうまくいくようお祈りしています!
Kayさんへ (美加)
2017-04-07 09:31:15
ありがとうございます!良くなったから薬をやめてしまうのは良くある話です。薬には副作用もあるので、わからないでもありません。微調整をこまめに、主治医とよく話し合って、、、というところでしょうか。あまり成功話のない患者層なので、こう言う報告を聞くとホント嬉しくなります。

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