走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

より良い診断を導くために その1

2015年08月28日 | 仕事
医療者に話をよく聞いてもらいたい時どうしますか?

1) 客観的に、詳しく、順序良く話す。
2) 聞かれたことだけに答える。
3) 忙しい医療者のことを思い、短時間しか接してもらえないからと機関銃のように早口で喋りまくる。
4) 言ったって聞いてもらえないからと、何も言わない。医療者任せにする。

効果的な会話というもには、相手がどういう風に聞いているか、理解してくれているのかと観察しながら相手のペースに合わせる。相手がわかりやすいようにシンプルな語彙を選び、簡潔に話す、などなど細かいテクニックはつきません。

診断をする立場の者にとっては、頭の中に巨大なアルゴリズムのようなものと、可能性のある診断名の羅列があり、問診をしながらアルゴリズムを進み且つ消去法で診断名を絞り込んでいる作業をしています。なので問診で尋ねていること以外の事をベラベラと喋られると頭の中の作業が進まず、困るときがあります。
これはあくまで診断をつける時で、診断後治療の経過を評価する時ではありません。

で、今日の新患さん、ブライアンは3のタイプの人でした。続きは明日。


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