2017年8月3日木曜日

楽しく、ようこそ。

昨日早朝、支笏湖線をトライする。
朝練で走るので誰か付き合う?とバイク友が問う。

ジジィーは、朝が早い。
が、それは自然に起きた場合のみ。
何時に起きなければいけないとなると、途端に尻込みをしてしまう。

しかも女房離れが出来ない。
パートの関係で、朝5時起きで6時半に出かける。
一緒に朝飯を食べたい。

しかも俺は朝練なんぞ必要ない。
夕刊の配達があるものの、
いつでも走りたいときに走ることの出来る自分の時間使いたい放題の身。

しかして、なぜかよっしゃ!!
と思ってしまう。

Kさんの上達振りが見たかったこともその理由の一つ。






今朝の日の出








常盤の開発局パーキング5時スタート。
ということは、遅くても4時に起きなければならない。
普段なら自然に目覚める時間。
目覚まし時計は使わずに就寝。


時計が回り翌日となり、1時30分頃早くも目が覚める。
早過ぎだっての!
4時起きだべ、なっ、4時。
自分に言い聞かせ、夜船に揺られる。

ジャストタイムかな?
思った時は、その時。
起きて支度を始める。

自宅出発は、4時14分。
スタート地点まで身体と頭を覚醒させる。

4時46分到着。
よし、遅れ無し。

確か、全3人のはず。
ぼちぼち来るかな。

駐車場に数台の車が停まっている。
京都ナンバー、岡山ナンバー、横浜ナンバーがある。
どうやって探し当てるのだろう。
車とはいえここは、札幌の郊外。

インターネット検索で探すのだろうけれど
回遊する方々の逞しさと言うところか。

駐車場を周回しているうちにKさん到着。
向こうに見えたので口笛で知らせようとする。
舌先の小さな口内炎が邪魔して音にならない。

Kさん、時間どの位掛かりますか?
去年見てて判ってるべさ。
ええ、何分のハンデがいいかと思いまして。

おお、そう彼はシーズンオフにライザップしてがっちり体を絞り
本格的にレースに参戦しだした。

そして クラスで優秀な成績を重ねている。
俺と列などあり得ない。

しかし俺とて少しは腕が、いや脚が上がっているぞ。

去年師匠の呼びかけで3クラスに分けてここから支笏湖まで走った。

その時に最初のスタート。
ようこそ支笏湖の看板にたどり着く前に、次の5分遅れスタートに抜かれていた。
ということで5分のハンデを貰う。

ここは、スタートしてすぐに急な登りが2本出現する。
ここで無理をすると後の脚がなくなる。

パーキングまでの道程をどの手で登ろうか?
と考えていた。

パワーかケイデンス?

この日のゴールは、ようこそ支笏湖。
約14Kmの道程。
俺のマシーンは、ケイデンス仕様にシフトしている。
とすれば
それで行くのが賢明と言うこと。

基本は、フロントインで走ることにした。

一つ目をクリアして、少しの下りをフロントアウトで一気に下る。
次の坂に勢いよく入り、尺を稼ぎインに落とす。
二つ目の坂の真ん中位でもう5分を示している。

俺の5分は、こんなものか。

この繰り返しで恵庭への分岐点。
道路工事で通行止め?

サイクリングロードを通行してください、の指示で逸れる。
ここからが胸突き八丁の長い登り。
ここのどこかで抜かれる計算。

抜く計算なら楽しいのだけれど、力の差はどう足掻いても埋めようがない。

黙々と回す。
スピードは、11km~12kmと落ちてくる。

坂の中間あたりで後ろを見る。
赤い彼奴が豆で見える。

時計は30分を少し回っていた。

先に見えて来ると一段とアドレナリンが噴出しているはず。
俺は、いたいけな追われるウサギ。
時計が35分を過ぎて気配が伝わってきた。
きた~っ!!
声が出る。

37分22秒、あと4kmほどで~す、で抜けてゆく。
直ぐのコーナーで見えない。
俺がコーナーを回るとかなたに赤が見えている。

何が辛いと言ってここが一番つらい。

抜かれてぐんぐん差がついてゆく。
置いてけぼりのもうすぐ67歳。

しようがない。
脚も心拍数もないのだから。

それにしても、軸がぶれずに随分安定した登りをしている。
ライザップ効果と言うやつか。
そうこうして覆道に差し掛かり最後の登り。
ここは短く、しかも最後。
と思うとどこかに残っていた力が湧き出てくる。
ダッシュなんぞしてもうすぐ67歳の意気を示す。

円筒バンダナをキャップ代わりに付けていたが吸いきれない汗が滴り落ちる。

Kさんは朝は駄目ですねぇ、という。
飯は無論、軽食すら口にしていないという。

それは駄目だべさ。

俺は、バナナ2本を喰ってきたよ。
なるほど~。

頼りになるのかならぬのか、なんともポヨッとした受け応えが彼の魅力。

さて、降りますか。
急に体を冷やすといけないから落とし気味で行きましょう。
そうですね。

そろり下り始める。

濡れたジャージとアンダーが猛烈な勢いで乾燥してゆく。
と同時に熱を奪ってゆく。

流石、現代技術の繊維たち。
乾燥は早く終了した。

まだ頭が冷たい。
バンダナの乾燥が終わっていない。

下をビブパンツにしていたのは、正解。
膝上で脚が剥きだしだがそこは寒くない。
お腹を保温してくれることがありがたし。

寒さが緩和されてくるのにさほどの時間を必要としなかった。
こうなりぁ、登りの仇を取らせていただく番になる。

落ちる、落ちる。
ちょいとした登りくらいは、勢いと豪快なダンシングで一気に昇る。

3回目くらいのダンシングを始めた時プツッ、と脚が停まった。
在庫が切れた。

ああ~っ、切れた、と俺。
ああ~っと彼。
気も抜ける。

切れた商品は、売り上げにならない。

下る時間は早い。
楽しい時間はお仕舞い。
Kさんありがとうございました。
また遊んでねぇ。

登りのデータ。
距離14.39Km
タイム46分38秒58
Ave18.38Km/h
最大速度59.14km/h
ケイデンス63rpm
平均心拍数141bpm
最大心拍数152bpm

若干心拍数に余裕あり。
やはりケイデンス重視が佳しか。
平均スピードが高めなのは、下りを攻めたお蔭。



このおやじ、アゴハリ一族。世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

◆おやじのUmemiyako「うめ都」 HPは、こちら
俺の開発した 
特製三升漬け「ひいぃっ!」、
山わさびメーアレデッヒは、 「うめど~」
Yahooショッピングで売ってます。

広告