日本グルーヴチューン振興会

BRADIO『FREEDOM』

2週間ぶりの投稿でございます。

日々、仕事に対するストレスが増す一方でなかなか音楽に楽しく向き合えないのですが、本日の1枚はそんな憂欝を吹き飛ばすアルバム。

 

 

 

BRADIO

『FREEDOM』

2017/1/18リリース

HERO MUSIC ENTERTAINMENT

HRME-1013(初回生産限定盤)

 

 

彼らの記事を書くのは1年2ヶ月ぶり。待望のセカンドアルバムがリリースされました。

ファーストアルバムで示した音楽性を更に進化させ楽曲の深みを増した楽曲が詰め込まれています。

昨年、バラッドシングルをリリースした時はレヴューをスルーしてしまいました。

ライヴ会場限定のシングルが出た時も同様に。

その間に色々とBRADIOに対する意識が変化していくのも感じたりしていたのですが・・・・・

このアルバムを聴いて、そんな瑣末な事はどうでもよくなりました(笑)

やはり、彼らの作る音楽は最高でした。これがライヴで楽しめると思ったら、それだけで気分がスッキリしてワクワクします。

 

 

根底に流れる軸はファンキーなロックと、グルーヴィでメロウなポップネス。それは変わりないのですが、細部のリファインやアレンジの拘りが強化されている様に感じます。

冒頭「Back To The Funk」のカッティングのカッコ良さや腰を直撃する強烈なベースライン。リード曲「FREEDOM」のダイナミックなストリングスと微妙な違和感がフックになるコード。最初っからグイッと心を引っ掴まれます。

 

 

 

また、「Revolution」や「KAMISAMA」の様なライヴで弾けるロッキングルーヴには彼らのルーツを垣間見る事ができます。

 

 

しかし、個人的には今回もミドルテンポで腰を揺らすグルーヴチューンが秀逸だなと。彼らの真骨頂はこの辺りにあるのではと思ってしまうくらい。

「蝙蝠」や「思い通りにならない世界」で聴こえる柔らかなグルーヴと繊細なギターフレーズ、歌う様に色気を撒き散らすベースライン、ピシっと心に楔を打つスネアやハイハットはBRADIOの楽曲クオリティの高さを指し示していると思います。

「彼女ハリケーン」終盤のハモンドソロとかも最高でした。

歌詞が前に出る感動的なバラッドが嫌いな私ですが、「ギフト」のメロディのチョイスや間奏のギターソロのフレーズにはハッとさせられる訳で、嫌いにはなれない(苦笑)この曲、歌詞が全く違ってたらどう感じるのか、非常に興味深い。

 

もちろん、全ての楽曲に共通して言えるのは、ヴォーカル真行寺貴秋の歌が放つオーラと圧力、そして繊細な表現力。この4人でしか作りえない極上のグルーヴチューンがアルバムに溢れています。

 

加えて、ルルルルズの奥野大樹くんの鍵盤や、EFFYのアレンジ、ホーンやストリングスの導入といった貪欲な姿勢。シンプルとゴージャスを両立するバランスの良さが見事です。

 

ラストに据えられた2曲が本当に楽しくてウキウキして素晴らしい。モータウンビートとホーンセクションが楽し過ぎる「All I Need Is You」から、イントロのギターカッティング一発でノックアウトされる冬の名曲「Colors」への流れは鳥肌モノでした。アルバムの曲順が良く練られている事にも彼らの矜持を感じます。

 

 

本当に良いアルバムだと思います。音楽が好きで好きで、でもまだ気づいていない人に浸透していってくれたら良いなと思います。

でも、大ブレイクする為にオトナの事情で色々と変えられたり、意に沿わぬ仕事をしたりするくらいなら、今のままで徐々にファンを増やしつつ、長く続いていって欲しい。

敬愛する角松敏生やシングライクトーキング、田島貴男や高野寛、それこそ山下達郎の様に。

 

とりあえず、来月の地元ワンマンライヴで弾けたいと思います。ライヴでこれらの曲たちがどう身体に響くのか。それを確かめてきます。


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