日本グルーヴチューン振興会

小松秀行『Breezin'』

ガールズアイドルを2週続けて書かれると読む気が萎えると家内に言われ(苦笑)、今回は渋めのコチラを。

 

 

小松秀行

『Breezin'』

2015/4/8リリース

日本コロムビア

COCP-39057

 

 

 

どうなんですかね、このジャケット(笑)ぱっと見、ジャケ買いする感じではない気がしますが、中身は実にお洒落でアーバンなクロスオーヴァー。もしかしたら、80年代辺りのジャケットを意識されているのかもしれませんね。

元オリジナルラヴのベーシストにして、私が一番好きな頃の古内東子のプロデューサーである小松秀行氏がキャリア20年を過ぎて放つ、初のリーダーアルバムです。

参加メンバーは、つい先日オリジナルラブの「ラヴァーマン」でも共演した盟友、佐野康夫(Drums)。矢野真紀との仕事が印象的だった吉田太郎(Drums)。ハロプロでイイお仕事されていた鈴木俊介(Guitar)。
古内東子やオリジナルラヴ繋がりの草間信一(Keyboards)や坂井"Lambsy"秀彰(Percussion)。ヴォーカル・コーラス界の大御所、高尾直樹 (Chorus)。ビッグ・ホーンズ・ビーの小林太(Trumpet,Flugelhorn)。J-POPに欠かせないサックスプレイヤー、竹野昌邦(T.Sax)。SASUKE(Trombone)や小澤篤士(Trumpet)、TIGER(Vocal)といった面子は堂本剛くんのライヴメンバーだったりしますね。元コーザノストラの鈴木桃子(Vocal)や、ツアーメンバーとして参加している鈴木雅之(Vocal)。そして、プロとしてのキャリアをスタートさせたオリジナルラヴから田島貴男(Guitar)!

いやぁ、なんと豪華な面子なんでしょう。これらの腕利きが人力で繰り出すフレーズの数々を堪能して頂きたい。

 

 

イイ意味で、最先端の音楽ではなく少し懐かしい匂いが漂うグルーヴィなフュージョンが全編に亘って繰り広げられています。エモーショナルなホーンやタイトなドラム、軽やかなギターカッティング、柔らかな鍵盤、そして当然ながらセクシー且つグルーヴィな小松秀行のベースが素晴らしいです。

 

個人的には、佐野康夫氏とのリズムセクションが堪らない後半の3曲が大好きです。鈴木桃子のヴォーカルが染み渡る「Lotus Blossom Dream」から、竹野昌邦のテナーとSASUKEのトロンボーンという低音ホーンが炸裂するアーバングルーヴ「Tumbleweed」を経て、田島貴男がギターで参加したソフィスティケイテッドソウルの匂い漂う「Chillin' Out」での締めが最高なんです。

 

 

こういった、お金も手間もかかった音楽がきちんと認知されて欲しいです。そして、売れて欲しいと思います。

こんな音楽がちゃんと聴かれる事で、優れた音楽家が仕事に注力できる環境が保たれるはずだと思うから。

 

オリジナルラヴ世代の方々は勿論ですが、是非若い方々にも聴いて貰えると嬉しい。心から、そう願っています。

 


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「CDレヴュー」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事