1月28日は兵庫県の合唱連盟が続けている「PFK(prey from kobe)」の演奏会に出演しました。

私たちええうた工房も毎年「震災を忘れないメモリアルコンサート」を行っています。その発端は阪神淡路大震災ですが、その後も各地で地震や災害が発生して、特に大きい規模のものが東日本大震災でした。「PFK」はその東日本大震災で被災した方々へ、同じ震災の被災地の神戸の地から、募金や音楽で支援をしたいという趣旨で行われているものです。私たちの活動とは比べ物にならないくらい大きなものですが、「震災の想いをつなげて音楽でエールを」と気持ちは同じイベントだと思います。

 

今回は会場合同も含めると7曲歌ったのですが、表題にした「わせねでや」という曲で胸が詰まって歌えない歌詞がありました。東北の言葉で「忘れないでね」という意味の言葉です。その歌の

2番の歌詞に「桜つぼみが色づく頃に 大地が揺れて海があふれた されど負けて 負けてなるかと 浦に響くよ みな声あげて」と言うところがあります。「桜つぼみ」とは桜が咲く前の状態すなわち3月11日頃を表現しているということでした。その3月11日に「大地が揺れて、海があふれた」のです。「されと負けてなるかと」歌っています。この部分の歌詞が私の中では映像になって心に刺さります。意味を余り理解できていない最初は問題なく歌えていたのですが、歌詞の意味が分かるにつれて歌えなくなりました。練習では歌えなくても、本番は大丈夫だろうと思って臨みましたが、本番もだめでした。

 

インターネットで調べるとこの歌を広めるプロジェクトもあるようでした。

「震災を忘れないメモリアルコンサート」を実施していながら、この曲のことは今回初めて知りました。

ここにも歌の力を信じる活動があり、気持ちがあるのだと思います。

私たちも継続することが大事なのだと改めて考えさせられました。