Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

JBL 3大ホーンについて

2014年10月19日 | ピュアオーディオ
 HL88 蜂の巣ホーン

JBLの2インチスロート(4インチダイアフラム)ドライバー#375用に、HL88(蜂の巣)、HL89(ゴールドウィング)、HL90(お化けホーン)がJBL3大ホーン(JBLの傑作ホーン)だと私は思う。それらの特徴は、①ショートホーンで有る ②大掛かりなディフィーザーが付いている の2点だと思う。

 HL89 ゴールドウィング。


 HL90 お化けホーン(プロ用#2395の型番)

他にJBL純正の2インチスロートのホーンとしては、#2350や2397・2380等が有るが、これらはストレートホーンで、ディフィーザーの付いていないタイプである。前述のHL88.89.90よりも作りが簡素化されている。

HL88.89.90には、いずれの型番にもオールドタイプが有る。古いタイプは「537-・・・・」で始まる型番が付いている。出来れば古いタイプの選択が良い。ホーンを指で打った時の響きは古いタイプの方が良く澄んで響く。

HL88、89、90共に鳴らし方にはコツが有る。一番イージーで最強のホーンはHL90だろう。HL-90は何にもしなくても指定された通りセッティングするだけで、奥行き感のあるエネルギッシュなサウンドが出て来る。HL90(#2395)で特徴的なのがシンバルの「バシーン!!」と云う響きだろう。JAZZ好きでエルビン・ジョーンズのドラムスのシンバルの音をこのHL90で聴いたら、たまらない質感に感じるだろう。ウィングが大きいのでストレートに音が飛んでこない点が、素人にも使い易く感じるだろう。

HL90に対しHL88(蜂の巣ホーン)は非常に鳴らし難い。ショートホーンそのものの鳴り方をして来る。ディフィーザーが丸く何層にもなっているので、拡散されて出て来るだろうと思っていらっしゃる方が非常に多い。しかし現実は、蜂の巣の中心部は音の通り道がストレートに出来ている。この為、音は「すっ飛んで来る」状況で、私も使い初めは非常に苦労した。(5分も大音量で聴けば気分がおかしくなる) 現在は「円形に拡散」させて使っているが、ここまでのスキルを手に入れるまでには色々な試行錯誤をした。実際に使われて手放された方も多いと思う。上手く使えばHL90同様素晴らしいサウンドが楽しめる。

最後にHL89(ゴールドウィング)。このホーンはオーナーが鳴らし方を試行錯誤する事を要求する。そのままポンと置いては上手く鳴ってはくれない。バッフルに取り付けて使う様な単純な使い方では本来の性能は出てこない。ディフィーザーがこの型だけはアルミ材で出来ている。アルミの素材臭い音が出ているなら、まだ使いこなしていないと云えるだろう。私はこのホーンでタンノイにも負けない「弦楽器」の質感を出せる様に奮闘している。もちろんピアノもまろやかで艶やかにしたい。

各型番毎の「鳴らし方」に付いては後日アップして行きたいと思う。

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3 コメント

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ハイルドライバについての質問 (spirocoa2)
2017-02-17 18:14:58
Mr.トレイル様、こんばんは。長文で失礼します。
HL-88の検索でこのページに来ました。

大阪の泉州地域に住んでいますが、2011年の12月に、あるイベントに参加し、東日本大震災の現地に行ってみて、電気も何もない荒れ果てた街の様子を見てからというもの、その後大阪に帰ってからは、オーディオを楽しむ気になれなくなり、もっぱら使ってみたいアンプやスピーカーを収集することに専念してきました。

ようやく、マルチアンプを主体にセットを再構築しようとするところですが、写真に写っている「ESS ハイルドライバ」様のスピーカーは今も使われているのでしょうか。

2441、2440、LE85、2245、LE175、375、ハイルドライバなどが集まったのでこれから使うつもりですが、「ハイルドライバの鳴らし方」、コーン、ホーンスピーカーとの聴感上の違い、特徴、マルチ使用の際の注意点など、初めて使う者へのアドバイスがありましたら教えていただけないでしょうか。HL88、1237-1290、1217-1290も使う予定です。

東日本大震災前は、LE8T×2、E140、072、2405、2220JなどにM553を使ってリボンツィーターとスーパーウーハーを追加して鳴らしていました。
アンプはcrownPS-400とIC-150。スーパーツィーター用だけははLUX-MQ70を使っています。

ハイルドライバとJBLスピーカーとの相性について教えてください。当方60代のアマチュアバンドマンです。長くなってすみません。
ESSハイルドライバー (しき(トレイル))
2017-02-17 18:32:57
spirocoa2様 ご質問有難うございます。

ハイルドライバーは再生周波数帯域:800~24000Hzくらいまでを再生します。鯛入力は200W有ります。

ハイルドライバー単体で中・高音に使うと、音数は十分ですがエネルギー感が有りません。そこで、JBLの#375と並列で鳴らしています。直列だと#375の方が強く出ます。

相性は、ハイルドライバーと#375では正反対の性格の音ですので、一緒に鳴らすとお互いの良い処が合わさって出て来ます。

#375は500Hz~8000Hzまで使っていますが、ハイルドライバーも同じ帯域で釣っています。

一緒に使う事で、#375の「すっ飛んで来る音」の音圧が弱くなり聴き易くなり、ハイルドライバーの横や奥方向の音の広がりが手に入ります。音色は#375の音色です。ハイルドライバーは音色的には出て来ません。良いとこ取りが出来ます。お試しください。
とても参考になりました (spirocoa2)
2017-02-18 01:02:33
早速のお返事、誠にありがとうございます。
並列、直列の違いなど、大変参考になりました。貴重なアドバイスを生かさせていただきます。