BL小説感想日記

著：安西リカ　　　絵：木下けい子



付き合って十年になる恋人の志方のことが、
今でも好きでたまらない穂木。高校卒業間際、
親友だった志方に玉砕覚悟で告白した。思いがけず受け入れられ、
それからずっとそばにいる。けれど志方は将来有望なエリート銀行員、
自分は一介の編集者。実は外国研修の話を志方が断っていたことを
知った穂木は、自分が彼の出世を妨げているのではないかと悩み始め…?
胸を打つ、センチメンタル・ラブストーリー。



10年経ってもセックスレスにもならず
お互いのことが阿吽の呼吸で分かる仲。


だけど、だからこそ
相手の邪魔だけはしたくないという
穂木（受け）の気持ちも分かります。
ただ、ちょっと独りよがりかな？


でもそこが志方（攻め）に言わせると
「バカ」で可愛いとこなんだと思う。


志方は感情をなかなか
言葉にしない人だから、
普段は察しのいい穂木のおかげで何事もないけど
すれ違ったときや穂木が弱ってる時にはそれが悪いほうに働いて
穂木を不安にさせちゃうんだよね。


それで別れなんて切り出させちゃう。



おい！志方！しっかりしろ！



って言いたくなるところで
ちゃんとしっかりするから
ほうっと安心しました。



仕事人間の志方
仕事はそこそこで志方優先に
生活したい穂木。


穂木はそんな自分じゃ
軽蔑されるんじゃないかと
必死に仕事をするようになるんだけど、
それもいらぬ考えで、
志方に言わると、やっぱり「バカ」なのｗ



仕事に対する考え方や
人との付き合い方って
それぞれ価値観が違う。


違うと気づいて認め合うか
引け目を感じるかの違いが
後半の二人のズレに繋がるんだよね。



でも当て馬に
「こいつは俺のだ」と
志方がすごむ場面はかっちょえかったｗ



最後は「嫁宣言」ともとれる
穂木の発言にニヤニヤしました。



最後に、二人が付き合って
初エッチするまでの話が収録されてて
それも可愛かった。



全体的に好きすぎてすれ違うっていう
恋愛脳な話だけど
それはそれで良かったです。

木下けい子さんのイラストも素敵だし。

ただ、読み返すかっていうと微妙かな。。。

ポチっとお願いします↓
腐女子日記 ブログランキングへ


★3

2014年433冊目