まったく久しぶりに更新です。
この際ですんで、ちょっと文体を変えてみたいと思います。
さて、ライブも終わってしばらくギターも触ってないのですが、ライブ用に組んだエフェクターボードも結構な大きさになっていたので、コンパクト化が課題でした。
ネタとしては、核になっていた自作のMIDIスイッチャーをはずしてしまおうというもので、これは新規導入したBOSS DD-500をスイッチャーがわりに使うという目論見です。
DD-500はBOSSのマルチタイプのデジタルディレイで、フットスイッチが3つあり、設定によってそれぞれパッチを割り当てられるので、外付けのフットスイッチをバンクアップにしてあげれば99バンク3プリセットのスイッチャーとして使える、というのが今回のポイントです。
私のボードはZOOMのMS-50Gをマルチ代わりに使うシステムなので、コイツをMIDIコントロールするのがシステムのキモになります。過去記事にもありますが、MS-50GのUSB端子でMIDIコントロールする為にスイッチャーを自作していました。
DD-500にはレガシーMIDIのIN OUTに加えてUSB MIDIにも対応しているのですが、残念ながらそのままではZOOM MS-50GのUSBでのパッチ切替はできませんでした。
VBUSに電圧をかけてあげれば行けそうな気もしましたが、リスクも有り、どうせ工作が必要なら、汎用性のあるMIDI USB変換ボックスを作った方が便利ということで、計画を練っていました。
既にArduino UNOとUSBホストシールドで、レガシーMIDI→USB MIDI変換は実現しているので、作ろうと思えばすぐ作れたのですが、コンパクト化を考え、最近もっぱら使っている中華製Nanoを使って作りたいと考えていました。
ですが、Nano用のUSBホストシールドは既に国内販売は無く、海外のサイトでも結構なお値段してしまうので、ためらっていました。
結局、今回は普通にArduino UNOと以前使ったことのあるUSBホストシールドで作ろうと、連休前にAmazonにて調達しようと検索していると、"HiLetgo ミニ USB ホスト シールド サポートGoogle Android ADK for Arduino UNO MEGA Duemilanove"
なるものを発見。
値段も850円と、普通のホストシールド買うより安い。
Nanoが480円ということを考えると、合わせても1,330円という圧倒的なコストパフォーマンス。
情報はあまりないのですが、ものは試しと注文です。
ちなみに、このホストシールドはMINI対応なので、Arduino MINIであれば上に乗っけられます。ただ、自分的には別途シリアル変換アダプターが必要なことと、組み込んでからもプログラムの書き換えを行う予定ありなので、Nanoを使うというか、大きさもそんなに変わらないし値段も安いし、とりあえず自宅に1個あったのでというのが最大の理由かもしれません。
配線は必要になりますが、たいした本数ではないので。
さて、連休中に楽しめるかなと思ったら、なかなか届かず。
結局5/6に郵便受けに入ってました。注文から9日、海外発送ですから仕方ないですね。
さて、開けてみると、モノが1つあるだけです。説明書もデータシートもなんもありません。ピンは別途必要です。まあ、そんなもんです。
ネットで情報を探して、御本家(コピー商品なので若干違いはありますが)の情報にてピン配置とかを確認。
あと、こちらのサイトの情報が親切で分かり易いです。
VBUSに5Vを流すのでサイトの情報通りに1カ所だけパターンカットして、そこにNanoの5V出力を供給します。
ホストシールド自体は3.3V動作なので、VCCにはNanoの3.3V出力を繋ぎます。
こんな感じで基板に配置。ケーシングも考えて、USB端子のツラを合わせました。
ジャンパー線でつなぐので、ちょっとみっともですが、後々の拡張性も考えてこんな感じにしてます。
あとは、外部電源として9VをNanoのVinにつなぎ、RxにDIN5PinのMIDIを繋ぎ込めば回路としては完成。MIDI INなのでフォトカプラとか要りますが、これはもう何度も作っているので難事ではありません。
一旦この状態で動作確認をします。ここがヤマですね。
初めて使う機材が動くかどうかってのは一番ドキドキします。
コードは以前公開してるUSB MIDIのコードをちょっといじくって書き込みます。
とりあえずMacとNanoを繋いだままで、USBホストシールドからZOOMのMS-50GにUSB接続します。
と、何度かMacが落ちて(USBの過電流のようです)しまいましたが、きちんと動作しました。
ライブラリも以前のがそのままでOKでした。
ということで、今日は動作確認までですが、十分手応えを感じました。実際にはもっと苦労するのではないか、結局使えないのではないかと内心半信半疑でしたが、やってみるとあっけなく。
これは今後のひとつの標準になりそうです。
今のうちに少し買い置きしておきますかね。