謝り方の共通ルールを考える。人間関係を円滑にする謝り方とは
以前紹介したこちらのエントリ
ですが、再びハンナモンタナでいい例があったので取り上げたくなりました。
アメリカですが、ドラマで取り上げられるということは、それはある程度人間の共通ルール、常識であると判断する基準になりえるからです。
もし、そうでないなら、視聴者からも共感を得られないでしょう。
こんなエピソードでした。
ジャクソンへの悪口からパーティーに行くことになる
ある日、ハンナはハンナの兄、ジャクソンの悪口を電話で取材を受けているときに言ってしまいます。
それに対して、当然、ジャクソンは怒ります。
「発言を取り消せ!」と。
しかし、運悪く、取材は終わってしまいます。
謝るハンナ。
許す代わりに、パーティーに連れて行けということになります。
パーティーでいたずらをされて疑われるジャクソン
そのパーティーで、ある噂が流れます。
それは、ハンナが今も指しゃぶりをしているという噂です。
みんなからからかわれ、恥をかいてしまうハンナ。
その時、ハンナは思います。
「こんないたずらをするのはジャクソンしかいない!」
そこで、ジャクソンの顔ににいたずらをして、仕返しをします。
実は悪くないジャクソン。ハンナは謝っても許してもらえない
ハンナが「指しゃぶりの仕返しにやった」と答えると、
ジャクソンは「そんなことはしていない。もう口をきかない」といいます。
しかし、実は、ジャクソンではなく別の人が指しゃぶりの噂を流したことが判明します。
ハンナの勘違いであったわけです。
そこで、ハンナは許してもらうために、自分を追い込んで、恥をかいて「自分も恥かいたから許して!」と言います。
いくら、恥をかいても許してもらえないハンナ。
あきらめて、「もういい!」といったその時ジャクソンは言いました。
間違ったことに対して怒っているのではない。
疑われたことに対して怒っているから、それをちゃんと謝れと。
あやまるハンナ。
すると、あっさり許すジャクソン。
ここから学べることは、一つです。
やることやったんだから許して!
そんな考えではいけないということです。
悪いことした=その代わりにペナルティを受ける
この公式は必ずしも成り立たないということです。
何に対して悪いと思っているのか
そこをちゃんと認識して謝ってくれるのであれば次からはそうされないだろう。
だから、そこを謝ってくれれば許す
という人間心理なのだと思います。
世の中にはこれがわかってない人が多い!
と私は思います。
もし、上記の公式が成り立つのであれば
例えば、犯罪者も懲役を終えたら一般人になるはず。
しかし完全にはそうはならない。
それは、もう一度同じことをされたら困るし、そうされない保証がないからでしょう。
懲役を終えても、繰り返さない保証がない。
そもそもの大原則として、人を破滅させるのは「一回目の失敗」(浮気、投資や事業の失敗など)ではなく、「二回目の失敗」(それを誤魔化そうとする行為)である、ってことを、みんなよく覚えておくべきだよね。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2012, 6月 22
ドラマの中では、きちんと謝れてないというのが、この場合の2回目の失敗ととらえることができると思います。
実際、きちんと謝った瞬間にジャクソンは許しています。
そうか、だから私はこの言葉が好きなんだとクリアになりました。
HUNTER×HUNTER カラー版 32【電子書籍】[ 冨樫義博 ] 335話 「決定」より (画像は紙版)
ジン:「仲間に謝る時はルールがある 知ってっか?」
ゴン:「? ううん・・・何?」
ジン:「次はどうする かそいつと約束する そしてそれを絶対守る事だ!!」
ゴン:「・・・うん!!」
次はしないよ!と約束しているからです。
謝るときってのは「そこ」が肝なんじゃないかと思ったからです。
ちょっと愚痴になっちゃって申し訳ないのですが、
私は、約束事に結構うるさいのですが、
約束を破られたときに「すみません」とだけ大体メールで一方的に言われます。
どうして、「一応体裁は謝っているのに私は納得できないのかな」と毎回思っていたのですが、その理由はこれだったんだなという気がしました。
「何に対してすみませんなのか、一切触れてないから。この人は次も同じことしそうだし、嫌な気分が回復しないので。」
約束を破ること自体は仕方のないこともあると思います(一回目の失敗)。
しかし、それを謝るときは、やはり誠実にすべきだなと思いました(二回目の失敗をしないということ)。
とかいちいち考える私は器が小さいのかもしれませんが。。。