しつけ | 義母と僕とリハビリ介護日記

義母と僕とリハビリ介護日記

脳出血の後遺症で要介護4、一級障害者になった一人暮らしの義理の母マミー、娘夫婦と同居して厳しいリハビリを続けるか? 
それとものんびり施設入所をするのか?選んだ答えは「厳しいリハビリお願いします!」その日から涙を流してリハビリを頑張る
義母と僕の成長日記です。

昨日は日曜日、夕方泣きながら足こぎ車椅子をして帰宅したマミー。
ベッドに横になったマミーはそのまま休む暇もなく今度はかっちんと
のリハビリが始まった。

なぜ休む暇もなくリハビリをするかというと、マミーの場合少しでも
寝てしまうと、今度はなかなか体が動かなくてかっちんとのリハビリ
が進まない。

足こぎ車椅子をした後だと、マミーの足はほぐれているせいか
ものすごく動くので、リハビリもはかどるのだ。

そんなわけでリハビリを始めた二人。

「はい、足蹴って。イチ、ニイ、サン、シー、ゴー、」

「えい、えい、」

頑張るマミーはかっちんに言った。

「しかし、たーちゃんにはホント驚かされますよ、はい。」

「なんで?」

「さっきも夕方ですごく寒かったのに、寒いとか全然言わないんですよ。」

「そうやろうな。」

「わては、寒くて寒くて、寒いと言いたくても、たーちゃんが何も言わない
ので言えないんです、はい。」

嘘だった。昨日はずっとお腹が寒いと言っていたマミー。ふと見ると
服がめくれてお腹がポコンと出ていたので直してあげた僕。
それでも寒い寒い言ってたマミーなのだ。
でもこの事をかっちんは知らないのでマミーの話を親身に聞いていた。

「寒かったら、寒いって言ったらいいのに。」

「そんな事言えますか! そんな事言ったら、ワシの方が寒いのにただ
車椅子に座ってるだけの人間が何ぬかしやがると言われますよ、はい。」

「たーちゃんはそんな事、絶対言わへんけどな。」

「そうです、でもそれが辛いんですよ。たーちゃんが少しでも嫌味を
言ってくれたら、こちらも言いやすくなるのに。」

「たーちゃんは言っても仕方ない事は言わへん人やねん。」

「そうです、でもかっこちゃんはよくたーちゃんをしつけてますね、あの
人は足こぎ車椅子で外に行っても、休憩を全くしないんですよ、はい。」

「そうなの?」

「ええ、休憩なんてしたら、またかっこちゃんに何やってるって言われる
から全く休憩もしないんです、はい。」

「ふーん。」

「かっこちゃんがいなくてもサボることを絶対しない人なんです、はい。」

「ふーん。」

「かっこちゃんは一体どうやって、あんなふうにしつけたんですか?」

「それはきっと血統なんやろうな。」

「血統?」

「うん、だってたーちゃんは犬やもん。」

「ああ、そう言えばそうでしたね。」

ゲラゲラ笑う二人。(詳しくは過去記事の「犬」をご参照ください。)

 しつけ

マミーはいつも僕の事をすごいとかかっちんに言ってくれてるけど、
本当にそう思ってくれてるのかなぁ?




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