僕のリリィ | 義母と僕とリハビリ介護日記

義母と僕とリハビリ介護日記

脳出血の後遺症で要介護4、一級障害者になった一人暮らしの義理の母マミー、娘夫婦と同居して厳しいリハビリを続けるか? 
それとものんびり施設入所をするのか?選んだ答えは「厳しいリハビリお願いします!」その日から涙を流してリハビリを頑張る
義母と僕の成長日記です。

義母のマミーが2011年11月に脳出血を起こしてから、もう3年
が経ちました。最初の頃は言葉も少なく、泣いてばかりだった
マミーも近頃では笑うことも増えてきました。
そんなマミーを見て、少しだけ安心している近頃の僕たち。

さてさて、我家の家族構成は義母マミーとその娘かっちんとその婿
の僕、そしてチワワのリリィ16歳雌とチビロワ7歳雄の5人(匹)だ。

ここでよく話題に出てくるチビロワ雄はかっちんのストーカー犬で
ほとんど話題に出てこないリリィは僕のリリィなのだ。

なぜ僕のリリィかというと、かっちんに全く懐いていないからだ。

もともとリリィは9歳まで繁殖所にいた犬で、人に可愛がられた事が
なく、うちに来た頃は部屋の隅の電話台の裏に隠れて出てこなかった。

リリィを連れてきてくれた愛護団体の人は、リリィは男の人が怖いと
言っていたので、かっちんが張り切って世話をしていたが、怖がりの
リリィに手をかけすぎたかっちんをリリィは怖がった。
僕の側に逃げてくるようになった。

愛護団体の人がリリィは男の人が怖いと言っていたのに、嫌われて
しまったかっちん。そんなかっちんは言った。

「リリィはあんたがオカマやからあんたを女と思ったんやな。」

違うよ、かっちんが毎日ドタバタしすぎて乱暴な男に見えたんだよと
思ったが言わなかった僕。

リリィは乱暴な男よりも、おっとりした僕の方がいくらかマシなようで
僕がなでると体をイナバウアーみたいに伸ばしたり、嬉しそうだった。
それを見てかっちんが言った。

「ふん、臆病なもん同士仲良くやっとけ。」

やきもちを焼くかっちんだった。それでもリリィが寝ている時とか隙を
見てリリィをなでたりするかっちん、なんだかんだ言ってもリリィが
可愛くって仕方ないらしい。

現在は去年我家にやってきたチビロワのおかげで、かっちんの心も
いくらか満たされるようになったようだ。
以前のように、しつこくリリィにちょっかいをかけない。そしてリリィも
安心して暮している。

かっちんのチビロワ、僕のリリィだ。
リリィは16歳なので人間でいうと、もう80歳は超えている。しかしこの
元気と美貌を保つために僕は天気が良い風の強くない日は冬でも散歩
に連れていく。

昨日も25分くらい、近くの緑道を歩かせた。年を取ると人間と同じで
認知機能が落ちてくるので、散歩道もちょこちょこ変える。
そうすると、脳の刺激になるというのでやっている。

 りりぃ

家に帰ると、くしで全身をとかしてから温かいシャワーで足を洗う。
僕の愛情を一心に受けて幸せなそうなリリィ。
しかしかっちんは言う。

「ちゃんと足乾かしたれや。」

タオルで拭いたが、まだリリィの足が濡れていたようだ。かっちんはリリィ
を抱いて暖かいファンヒーターの前で足を乾かしてあげる。

かっちんがいくらリリィにゴマをすっても、僕とリリィの間には入れない
のになぁと思いながら、そんな二人をさめた仕草であつく見る僕。

今日、午前中出かけていた僕が家に帰るとリリィがトイレでウンチをした。

「たーちゃん、リリィうんこ。」

リリィのウンチを取って、トイレに流しにいく僕。
リビングに戻り、ふと敷きっぱなしにしてあった布団の方に目をやると
リリィが僕の枕の上にチョコンと座っていた。

「あっ、リリィ。今ウンチしたばっかりのお尻を僕の枕に乗せちゃ
ダメだよ。」

僕の言葉なんて全く無視するリリィ。かっちんは言った。


「リリちゃんは本当にいい子ね。」


リリィだけは、僕の見方のはずじゃなかったのかい?





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