やっぱり恋してるの? | 義母と僕とリハビリ介護日記

義母と僕とリハビリ介護日記

脳出血の後遺症で要介護4、一級障害者になった一人暮らしの義理の母マミー、娘夫婦と同居して厳しいリハビリを続けるか? 
それとものんびり施設入所をするのか?選んだ答えは「厳しいリハビリお願いします!」その日から涙を流してリハビリを頑張る
義母と僕の成長日記です。

義母のマミーは脳出血を起して左片麻痺と高次脳機能障害になりまし
た。なので月、水、金はデイケアへ通い、日曜日はデイサービス、火曜
と木曜は訪問リハビリの先生に家に来てもらってリハビリをしています。

そんなわけで何もない日は土曜日だけ。しかし時々、祝日のある月は
祝日にデイケアへ行ってもリハビリがないので、そんな日は土曜日に
通所日を変更する時があるのだ。

すると金、土、日、月と4日間連続でデイに通うこととなるマミー。

一見大変そうなのだが、元々根性のあるマミーは文句も言わず4日間
連続でデイへと通うのであった。

先日、4日間連続で通うこととなった土曜日にデイケアから帰ってきた
マミーはこんな事を言い出した。

「今日、学校(デイ)で随分髪の毛が伸びたねって言われました。」

「そうなの?」

「はい。いつもお風呂に入れて髪の毛を乾かしてくれる職員の人に言わ
れました。」

「まあな、もう伸びに伸びてボサボサやで。」

「そうですか・・・。」

マミーの髪の毛はいつも短く切り揃えられている。妻のかっちんが理容師
免許を持っているので、わりと頻繁にカットしてもらっているマミーだった。

しかし昨年末から入院騒動があって、その後風邪を引いたりしていたの
でなかなかマミーのカットが出来なかった。

「もうちょっと暖かくなってからにしような。」

そう言っていたかっちん。それを納得していたマミー。

「そうですね、わざわざ寒い時期に髪を短くする必要はないですよ。どうせ
わては目が見えないんだもん。」

そんな風に言っていたマミーだった。

しかし土曜日、デイケアの職員には髪が伸びたと言われ、娘のかっちん
には髪が伸びてボサボサだと言われてしまったマミーはかっちんの何気
ない一言に食いついた。

「もうちょっと暖かくなってからと思ってたけど、そろそろカットせんとあかん
かな~?」

「お願いします。」

「えっ? カットしてほしいの?」

「ええ、お尻痛いからベッドで横になりたい所ですがお願いします。」

「今、学校から帰ってきたとこやのに大丈夫なんか?」

「お尻痛いけど我慢します。」

「変なさよちゃんやな・・・。」

「・・・」


その後、かっちんにカットしてもらってスッキリしたマミーだった。

「かっこちゃん、首にシッカロールふって。」

「シッカロールって何?」

「パウダーですよ! 良い香りがするパウダーです、はい。」

「そんなもんないわ。」

「じゃローションか何かつけて。」

「はいはい。」

マミーがそう言うので、いつもマミーがデイに行くときにお風呂上りに体につ
けてもらっているベビーローションをマミーの首周りにこすりつけるかっちん。
マミーは言った。

「これは良い香りがしませんね?」

「あたりまえや。これは無香料、無着色の赤ちゃん用やからな。さよちゃん
にはこれが一番ええねん。」

「ふ~ん。」

「なんか不服そうやな? もしかして明日デイサービスに行くから良い香り
にしたいとか言うんと違うやろな?」

「そ、そんなわけありません!」

「ふん、どうやろな? 明日、デイサービスの理学療法の男と会うからカット
して綺麗にしたかったんと違うか? えっ?」

「ち、違います!」


ち、違いますと言ったマミーをベッドで横にならせる為に、リビングから杖で
歩かせると、またまたどういうわけか足が動かなかった。
(詳しくは過去記事「色恋してる暇なんてありません」をご参照ください)


 カット
(カットして疲れたのかスヤスヤと眠るマミー)



恋する乙女はどんな夢見てるのかな?笑




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