ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

結果 “本意”(?)の仕事人内閣

2017-08-08 06:31:09 | 世相
 この“本意”(?)の意味にお気づきの方もおられるでしょう。内閣改造(第3次安倍再々改造内閣)発表の当日、テレビNHKニュースであった内閣の標語を表示ミスしたハプニングのことです。
「本意×  本位」と番組の終わりに訂正のテロップが流されたのですが、私はこれを逆読みしてしまい、頭の中がしばらく疑問符だらけになりました。

 年1回の定期的内閣改造とは言え、念頭にあったのはこのところ立て続けにあった閣僚の不始末対策でしょう。テロ等準備罪を新設した改正組織犯罪処罰法対応での不手際(金田勝年 法務大臣)に始まり、挑発質問にキレてしまった記者会見や東日本大震災被害に関する失言(今村 雅弘 復興大臣兼福島原発事故再生総括担当)、南スーダンPKO派遣部隊の日報問題や都議会選挙での失言(稲田朋美 防衛大臣)へと続きました。

 特に後者二人の大臣の場合、感情に流されての対応が目立ち、閣僚としての資質に疑問符が付きました。事実に基づき、国民にこなれた言葉でわかりやすく説明するのが閣僚の職務であるべきで、挑発に乗っての感情的対応など以ての外です。

 発言の自由度は閣僚と一般議員とでは雲泥の差があります。閣僚なら、基本的に野党やメディアという批判勢力が相手です。当然、隙あらば挑発も辞さずの相手ですから、感情に駆られた不用意な発言は命取りになります。この点、選挙目当てに人気取りの発言をしていれば済む一般議員とは根本的に異なります。

 こんな当たり前の自覚が問題閣僚にはなかったのです。口ではいくら立派なことを言っていても、チーム(行政府)で仕事をさせてみなければ人というのはわかりません。

 新閣僚は、閣僚になった瞬間から “鵜の目鷹の目” で本格的にアラ探しされ、“壁に耳あり障子に目あり” で痛くもない腹を探られるでしょう。当然、辛辣な挑発もあると思います。常に平常心を心懸け、ちょっとでも気を抜いたら足元を掬われると覚悟すべきです。ここが正念場と腹を括るしかないでしょう。標語にあった仕事人とは閣僚としての最低限の自覚を持った人物という意味にも取れます。

 政治家は理念を政策として掲げ、法律として具現化するのが仕事です。戦後レジームからの脱却を掲げ、地球儀を俯瞰する外交、教育基本法改正、集団的自衛権の部分的容認と、着々と歩を進めてきた安倍内閣です。デフレ経済からの脱却には手こずっていますが、現実主義的内政・外交政策を有言実行で進めてきました。こんな政治姿勢は歴代内閣にはなかったことです。

 愈々次の目標は憲法改正となりますが、侮れないのがGHQの洗脳計画(WGIP)で徹底的に刷り込まれた国民の自虐史観です。「戦前・戦中は暗黒時代。第二次大戦は日本がすべて悪い」多くの国民がこのGHQの置き土産に長い間洗脳され続けてきました。敗戦で “羮に懲りて膾を吹く” 心境だった国民に受け入れやすかったのだと思います。メディアの多くも、同じくGHQの遺したプレスコードに縛られたまま、自虐史観を奉じるのみで批判には反論する始末でした。現憲法は、ある意味自虐史観の教典の如しです。

 洗脳で “認知のゆがみ” に染まった国民が相手ですから、“毒をもって毒を制す” も視野に変化球も交えた多角的な説明が望まれます。直球一本の説明だけでは却って反感を煽るだけでしょう。それだけWGIPによる洗脳効果は根が深く、チーム一丸でどう説明サポートするか、閣僚全員の力量が問われると思います。

 もし、新内閣の標語がNHKのミス通り「結果 “本意” の仕事人内閣」なら、本気という意味とも読めます。本気度は、丁寧に説明しないと却って相手の感情に火を付けかねません。単なる結果第一ではなく、丁寧に意図を説明した上での結果ということでしょうか。政治は結果、閣僚の人物評価も仕事の出来具合で決まります。
         *    *   *   *   *
 たとえ断酒期間が長くても、アル中の人は “認知のゆがみ” を引き摺ったまま言葉のストレスに敏感です。他人の言葉に殊の外被害妄想的になりがちなのです。そんな回復途上のアル中には、政治家などとても勤まる仕事ではありません。唯々、一市井人としていられる幸運を嚙み締めている私です(笑)。



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