ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

“仏作って魂入れず”?

2017-08-22 07:07:20 | 世相
 久しぶりに駅前の『王将』で昼を食べることにしました。ここのお店は少しお洒落な内装で、通りに面した窓際にカウンター席があり、そこから欅並木の街路樹が見えます。カウンター席の左端だけ壁に物見のような丸窓が一つ開いており、そこに座ることにしました。

「(あれ?! あそこは禁煙の看板が立っていたのでは?)」そうなのです。老人の直ぐ目の前に「喫煙禁止区域 歩行喫煙は科料2千円・・・」と標示された看板(標示板?)が立っていました。看板は45 cm × 150 cmぐらいの巾・高さで、二本の杭で固定されて街路樹の脇にそっと立っています。

 その老人は、いじましくも人差し指と親指でタバコを摘まんでスパスパ吸い、吸い終わると忌々しげに看板の足元にポイと捨てました。まるで意趣返しの腹いせのような仕草でした。そして気を取り直すと、よぼよぼした足取りで視界から見えなくなりました。

 私の市では、市全域を歩行喫煙禁止とする条例が制定されています。特に駅周辺約500 m四方は全面的禁煙区域で、喫煙が見つかれば2千円の科料が課せられます。ところが肝腎の喫煙者向け広報(体制)には本気度が感じられないのが問題なのです。

 「歩行喫煙禁止区域」と明記されたプラスチック製ポスター標示や歩道上の陶板様プレート標示はあちこちにあるにはあるのですが、科料まで明記された看板はほとんどありません。禁煙区域内に1カ所だけ喫煙場所があるにはあるのですが、喫煙場所の案内表示は彼の看板以外にありません。ペアで見回る巡回員もいるにはいるのですが、たまに見かけるだけです。

 どこかお座なり感が拭えず、駅前にあるお膝元の市役所周辺でも吸い殻のポイ捨てが後を絶ちません。同じような条例がある神戸市も似たり寄ったりです。

 愛煙家の私でさえ吸い殻のポイ捨てにはほとほと辟易しています。せめて駅構内の自動改札機の真正面や幹線道路の禁煙区域の境界など目立つ場所に、ちゃんとした禁煙の大型看板が喫煙者向けに要るのではないでしょうか。老人がポイ捨てした結末は余計なオチでしたが、看板の威力は彼の老人が証明しています。条例を制定してメデタシ・メデタシでは “仏作って魂入れず” みたいなものです。

 翌日も、件の看板に立ち寄ってみたのですが、吸い殻が二本、看板の足元にポイ捨てされていました。やはり看板が・・・どうせやるならもう少し何か捻った工夫も必要なのでは?


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