さわやか易

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

今月の言葉(29年4月)

2017-04-02 | 安岡学研究会
安岡正篤先生(1898~1983)

知者は惑わず仁は憂えず   君何ぞ戚戚(せきせき)として双眉愁うる
歩に任せて行来すれば皆坦道   天によりて判下す、人謀にあらず
王陽明 「啾啾吟」の一節

どうして君はそんなに心配ばかりしているのだ。胸を張って堂々と歩いていれば怖いことなんかない。君の道は天から与えられた道なんだよ。人の謀でどうなるというものじゃないんだ。

いつも「さわやか易」をご覧頂き、有り難うございます。
さて、私は毎月第一土曜日に開かれる「安岡学研究会」に参加しております。もう30年になります。この会は安岡正篤先生の著書を素読、研習し、その教学の本質を学ぶことを目的にしております。前半は安岡先生の語録集素読の後に、市川浩先生による「日本書紀」の講義があります。後半に易経の勉強をしておりますが、28年11月より「易で考える世界近代史」というテーマで私が講師を務めております。
 
このテキストは私のブログ「名画に学ぶ世界史」をもとにテキスト用に修正を加えたものです。誰にでも解り易く、歴史と易をお話ししたいと思っています。

 
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スレイマン1世(1494~1566)

4月の会では易の「山雷頤」についてお話しました。頤(い)はあごのことで、ものを食べることからこの卦は養うという意味です。養うは身体、精神、家族、社員、国民、全て養い、養われているものです。人間も動物も自然に養われているともいえます。

歴史については「オスマン帝国の実力」というテーマで中東から地中海まで勢力を伸ばして繁栄していたオスマン帝国を学びました。イラクやシリアなどの現代の紛争地帯はかつてオスマン帝国が上手に統治していました。ヨーロッパが支配するようになってから紛争が絶えない火薬庫になったのはその身勝手な支配に問題があったのではないだろうか。

ただいま新規の会員を募集しております。東京近郊にお住いで興味のある方がおられましたら、一緒に勉強しませんか。

会場は江戸幕府の学問所・昌平黌の佇まいが残る湯島聖堂・斯文会館です。都会の中にしんと落ち着いた緑の空間が魅力です。

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教室の側には孔子廟があります。

アクセスマップ:史跡湯島聖堂|公益財団法人斯文会

安岡学研究会
開催日:毎月第1土曜日12:30より16:30
会費:月3000円。但し15時からの「歴史と易」だけの方は2000円です。
ご希望の方は世話人の田辺さんにご連絡ください。携帯電話:080-3010-7200です。
「様子が解らないので、一度見学させて頂けますか?」と言うと、優しい田辺さんは「どうぞ」と言ってくれます。初回分がタダになります。

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