イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ストックポートの田舎、再び・・・古い教会の建物が折り返しの、霧雨の中のイースター散策、肉牛とパグ

2017年04月21日 22時33分07秒 | ストックポートとその周辺
昨日のエスロー・カントリー・パーク Etherow Country Park に続いて、またストックポートの田舎の話題です。

先週の日曜日、イースター・サンデーに、チャドカーク・チャペル Chadkirk Chapel とその周辺の散歩道を歩きました。

エスロー・カントリーパークのすぐそばです。

駐車場を出てすぐ始まる広大な牛の放牧場の、高いよく茂った生垣沿いに少し歩くと生垣の切れ目、ゲートの前に出ました。

すぐそばに牛の群れ!




牛はどこでも好奇心旺盛ですね。
羊と違って人を怖がらないことが多いみたいです。



人が通るたびに集まってくるみたいです。

へレフォードという肉牛の若い雌ばかり。
かわいい!

再び生垣に沿って、チャドカーク・チャペルまで霧雨の中をゆっくり歩きます。

チャペルの公開時間のちょうど1時ちょっと前に、敷地の門があきました。


チャドカーク・チャペル Chadkirk Chapel


チャペルの日本語訳は「礼拝堂」。
大邸宅や、大聖堂の中の、個人が私的に宗教儀式をおこなったり、宗教的夢想にふけったりする場所のことをチャペルと呼ぶようです。

イギリスでは特に英国国教会の所有ではない、他の宗派の教会のことをチャペルと呼んで、歴史的にチャーチと区別したんだそうです。



といっても、今はどの宗派も自分たちの集会所のことを「教会 チャーチ」とよんでいると思いますけど・・・

聖チャッドの名を冠してカトリック教会として設立され、1347年の記録にも残っている古い礼拝堂です。

この建物は1747年の再建です。

開いたばかりでボランティアの人が小さな台所のカギを開けてコーヒー、紅茶をいれるためにお湯を沸かし始めました。
電灯と暖房もつけて公開準備完了。

私は紅茶を、夫はアメリカ―ノを飲みました。紙コップで1ポンド20ペンスは、マクドナルドと同じじゃないかな。

寒い日の雨宿りに、体が温まりました。
本格的なエスプレッソ・マシーンが設置してある、小さいけどプロのカフェ仕様の本格的なキッチンです。



この礼拝堂の建物は、1974年に、ストックポートの管理下に移行して、宗教と全く関係のないイベントに使われる「歴史的建築物を利用した文化博物館」と分類される施設になりました。

ホテルの宴会場にあるような椅子が並んでいるのは、イースター・特別イベントの、英国国教会の牧師を呼んで、イースター礼拝が3時から行われるための準備です。

シンプルな一室教会の奥、内陣に当たる場所から入口を見たところ。


1995年にストックポート市が修復したときに付け加えられた、聖チャッドの一生を現したプリミティブなタッチの木彫パネルが上を横切ってるのが見えますか?

なんでこんな現代タッチをとってつけたように加えるのか理解に苦しみます。しかも宗教的主題の・・・
いっそ、意味不明の現代アートにでもすればいいのに。

正面のステンドグラスはいっそ潔く現代タッチでなかなか良い。


しかし現代家具風の祭壇の上のアフリカンアート調の十字架上のキリスト像もなんだか・・・・張り切りすぎ?

次々と入ってくる年配のハイキングの人たちが持参した魔法瓶からお茶を飲んでおやつを食べ始めました。


ちょっとねえ・・・
維持費を賄うためか、祝日にボランティアの人が来てコーヒー、紅茶、ケーキを売ってるんです。
喫茶店に自前のコーヒーを持ち込むみたいで配慮が足りないと思うんですけど。

キッチンボランティアのお友達が連れてきたパグのパッジィー。


後ろにちょっと見えてるのは18世紀の洗礼盤。

外のハイキングコースの始まりの道にある、聖チャッドの湧水。


中世には洗礼に使われたこの山からの湧水は今も豊かに湧き出して、囲いのない井戸を一杯にしています。


7年前に来たときはなかった、修道士の木彫り像。


聖チャッドは8世紀、アングロ・サクソン時代にイギリスにキリスト教を布教した大司教で、修道院を国中にたくさん建てた人だそうです。


隣接の、イギリス伝統の壁に囲まれた庭園に入ります。


寂しいですね。


今 花が咲いている草花があまり無いのはちょっと計画性に欠けるのでは?

以前来た時は造園が終わったばかりの、これからが楽しみの新築の庭園でしたが、7年たってもあまり見栄えがしないのはちょっとがっかり。

リンゴやナシなどの果樹の枝を広げて壁に固定するイギリス古来の園芸法。


牛の放牧地の反対側を歩いて、駐車場に戻りました。


ワイルド・ガーリック。


つくしの伸び切ったのと、ワイルド・ガーリック。ブラックベリーの葉も見えています。


道の右がわが、小さな林道です。

ブルーベルはまだ咲き始めたばかりでした。


牛の放牧場。


遠くに見えている鉄塔の下あたりが、行きがけに牛見物をした場所です。









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2 コメント

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ペギー葉山 (八幡@若林の弟)
2017-04-23 00:44:13
先日亡くなりました。
彼女の代表曲に「蔦のからまるチャペルで、祈りを捧げた日〜」という歌詞がありますが、その大学は英国国教会ではなかったんですね。
Unknown (Unknown)
2017-04-23 05:57:02
「学生時代」ですね。え、ペギー葉山?ドレミの歌の?
彼女の歌でしたっけ?記憶があいまいです。
懐かしい。最初のその一ふししか浮かびません。
「チャペル」の英国国教会云々・・・の歴史的解釈は、イギリスにだけ当てはまります。学生時代の「チャペル」は、宗派関係なく、大学内、病院内などなどにある、私的な礼拝所、という意味です。
本文の説明、分かりにくかったですね。

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