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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

写真を撮る機会到来!イギリスらしい犬!イギリスの国辱、野蛮なスポーツを背景に生み出されたかわいい長寿犬

2018年03月17日 09時00分00秒 | 英国のイヌ


ボーダー・テリア border terrier



あまり日本では知られていないと思うのですが、どうでしょうか?

今まで取り上げなかったのが不思議なぐらい、イギリスらしい犬なのです。

目の周りの毛並みが、しょぼくれた風貌を作り出しています。



たまに見かけるのですが、写真を撮らせてもらえる機会が 今までなかったのです。

もとは、猟犬です。
銃で撃ち殺した鳥などの獲物を、茂みをかき分けて探し出す「ガン・ドック」タイプではなく、主にキツネや小動物を追い回してかみ殺すテリア系の猟犬だそうです。

かわいいのに、その気になれば獰猛になれる犬種!
気持ちの穏やかな、おとなしい犬だそうですが、ペットのネコやウサギを見ると追いかけて襲いたくなる傾向の個体もいるそうですから、注意が必要、と犬種ガイドのウェッブサイトに書いてありました。(こわい)


今はほとんどがペットとして飼われています。

ファニー、12歳。


飼い主によれば、長寿で知られる犬種だということです。
ウェッブサイトで調べてみましたが、裏付けられませんでした。

特徴は、ごわごわした毛並み。


ごわごわの下に生えるふわふわした毛が抜けるので、定期的に取り除く必要がある、といって実演してくれました。
毛を引っ張られてもじっとしている、気のいいファニー。(今は 抜け毛の季節ではないようです。全然 抜けませんでした)

2006年の、イギリスのケンネルクラブでの人気ランキング10位だそうです。・・・そんなに人気とは知りませんでした。

去年 ITV(3大民放テレビ局のひとつ)が11,000人を対象に行ったアンケート調査によると、「連合王国の人気犬種100」のうち 、21位にランクされていました。

私もその番組を 興味深く見ました。
こちらの方が、信ぴょう性があるような気がします。
その番組をもとにイギリスの人気犬種トップ10を特集しようと思っているのですが、写真がまとまらず、まだ実現していません。

10位までのほとんどの犬種は、ストックポート日報で紹介しています!


丘陵地帯のあいまにムーア(イギリス独自の荒れ野)が広がるスコットランドとイングランドの国境 (border)地域は、連合王国にいくつかあるキツネ狩りの名所のひとつなのです。

そこでパック(集団)となってキツネを追い回していたのがファニーの先祖たち。
今では、ハンティングにはビーグルが使われるのが一般的なようです。


荒野や森林地帯をイヌの群れをコントロールしながら馬を駆るキツネ狩りを イギリス伝統の勇壮なスポーツ、と高く評価している国外の人はおおいのではないでしょうか。

とんでもない!イヌを使ったキツネ狩りは野蛮で残酷で、領民を搾取してきた田舎の領主階級がお金持ちであることを見せびらかすための恥ずべき行事です。

イギリスの国辱

・・・と、ごく少数の愛好者と関係者以外のイギリス人には広く認識されています。

2005年には制限付きで、犬を使ったスポーツハンティングは違法になったのですが、ふたたび合法化する動きが出ています。


再び合法化する動きを阻止しようとする、最近のデモ。

ハンティング禁止法の制定を祝って、国会前で乾杯するキツネとシカ(後ろにいるのは何でしょうか。イギリスに野生のライオンはいないはずです)

どちらも報道ウェッブサイトから勝手に借りた写真です。☝


スポーツハンティングは 開催地として知られた多くの地域にとって、地域全体を潤す 主要産業だったのです。
ハンティング禁止によって失業した人、さびれた地域を立ちのかざるを得なかった人たちなど、お金持ちではないたくさんの人たちも 怒って政府に圧力をかけようとしています。



飼い主のおじさんは、ファニーといっしょにカフェで買い物をしている娘(孫?)が出てくるのを外で待っていたので、声をかけて写真を撮らせてもらえました。


私を含めて!日本人は何でも写真に撮りたがるので有名です。

イギリスでは、ほんの数年前まで 観光地でもない場所で写真を撮っていると、まわりの人たちに怪訝な目で見られました。

ソーシャルネットワークに投稿するためなんでも写真を撮る人が世界中に増えてきている近ごろでは 以前より 気にならなくなっているようですが、やはり、知らない人や 知らない人に連れられた犬などの写真を撮る時は 気を付けた方がいいようです。

今でも すくなくとも確実に 日本よりはプライバシーに関しては 敏感です!

必ず一言、ことわってから撮りましょう。
イヌの写真を撮らせてほしい、といわれてイヤな顔をする人は まずいません。

まず、「かわいい~。撫でてもいいですか」とアプローチ。止まってくれたら、カメラを出して許可をとります。


↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。

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8 コメント

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ハンティング (八幡@風邪でダウン中)
2018-03-17 19:36:37
かわいい犬にもキバはあるのですね。
大人しく見えるところが、また恐ろしいです。

ハンティングは、確かに映画で貴族の嗜みとかで観るくらいですね。
残忍な趣味だなぁと思っていましたが、食糧確保が自らの手を汚さなければならない時代は、釣りのような感覚だったのかもしれませんね。
それが寂れた地域の産業になっていたとは知りませんでした。
広大な土地を持った貴族の遊びなのだと思っていました。
ハンティングにもいろいろ (江里)
2018-03-17 21:00:39
楽しみのために生き物の命を奪う「スポーツハンティング」はそもそも全て 残酷なものです。だったら釣りもだ!でもイギリス国内でハントされるウサギ、鹿、キジ、鳥、それと釣った魚は食べられますから納得できますよね。銃でズドンと一発。倒れた時点で息があればトドメ撃ちか、喉を掻き切って楽に死なせてやるのがハンターのエチケット。ブタや牛を殺して肉を食べるのと同じで正当化できるでしょう。
禁止すべきはイヌを使ったハント!肉はその場でイヌがズタズタに食いちぎって食べ切ります。ご褒美です。ハンティングデビューの貴族の息子たちは一部始終を見せられます。パックを率いる騎手は戦利品としてキツネのシッポを切り取って持ち帰り、数を競います。若いイヌの訓練用に、それ用に繁殖されたコギツネを囲いに追い込んで殺させるイベントもあったそうですよ。ハンティングと同時に禁止されたそうですが身の毛もよだつ話です。食べるために殺すのとはわけが違う!
以上は 本文に書こうか迷ったのですが書きませんでした。
友達を集めて、あるいは料金を取って一般の人に解放して自分の領地でハンティングパーティをやるお金持ちの習慣は健在だそうですよ。猟銃でズドンです。イヌを使ったキツネ狩りは地域住民すべてを雇って広大なエリアを貸し切る大イベントです。
本文に付け足すべきでしょうか?かわいい😍イヌの話だったので、出来るだけ興奮は抑えたつもりなんだけど。
キジ (Chun)
2018-03-18 08:23:43
夫の同僚の奥さんが、前の車がはねたキジをトランクに入れて持ち帰り、お肉屋さんでさばいてもらって食べたと言っていました。別の人にその話をしたら、そのあたりのキジはたいていハンティング用に放したものだから、本来は所有者がいるから持ち帰ってはいけないんだよと言われました。

肉を食用にしないキツネ狩りは残酷だなと思います。日本ではダウントンアビーや映画でハンティングのファッションとか上流の雰囲気を見る機会しかなく、そういう残酷な面はなかなか知る機会がありませんでした。

犬もテリアはみんなかわいいので、見た目で日本でも大人気。でも、ジャックラッセルテリアなんて、運動量が半端ではない!8歳を超えても子犬のように走り回っています。悪く言えば、歳をとっても落ち着きがない!
そこまでの運動をさせられないならば、お散歩が必要ではない犬種を飼えばいいのに、と思います。丸々太ったジャックラッセルやコーギーをよく見かけますよ(苦笑)見た目に飛びついてしまう習性?は日本人の恥ずべきところの一つかな、と思います。
キャッチ&リリース (T子)
2018-03-18 09:30:25
遊びのための狩猟も不愉快だけど、釣りも、食べないのに釣る、キャッチ&リリースっていうのは腹立たしいです。苦しい思いをさせて、傷つけて放して、自分では命を助けたつもり?偽善的で大嫌いです。
キャッチ&リリース (八幡@まだ風邪でダウン中)
2018-03-18 16:23:23
エリさんのおっしゃる通り、狐を犬に食べさせるのは、何が楽しいのか全く理解出来ません。
ちなみに、先日ジビエ料理を食べてから6週間以内の献血は遠慮してくれ、という記事を見ました。ブタ、イノシシ、鹿の生肉や生焼け(赤いところが残っている)だと、B型肝炎になる事があるそうです。
ジビエと聞くと、普段食べられない食材な気がして興味を引きますが、危険と表裏なのですね。

さて、釣りのキャッチ&リリースについてのコメントがありました。
はい。釣り師の間でも論争になります。
食べないのに数を自慢したくて殺すのは残忍だ!
から始まり、キャッチ&リリースも生き物を傷つけて可愛そうだ!となり、結局釣りは残忍な遊びなんだ、になり、議論は自分たちの趣味を守る方向で、せめて無駄な殺生はやめよう、という理由のキャッチ&リリースに大概落ち着きます。

これが面白いのは、ルアー、フライフィッシングだとキャッチ&リリースという話になるのですが、アジ、鯖、イサキだの鯛だのになると、そんな話は持ち上がりすらしません。
キャッチ&イートが当たり前のようです。
新鮮な魚を食べることが出来るのも、釣りの醍醐味、ということでしょう。

少し外れましたが、キャッチ&リリースとは、マナーです。
食べきれない程の殺生をしない、という自戒でしかありません。
残忍な趣味だ!とおっしゃるなら、返す言葉もありません。

拡大解釈してしまうと、スーパーに並ぶ牛肉や豚肉、鶏肉は気になりませんか?
賞味期限切れになると、その生き物たちは廃棄されます。
自分が手を汚していないものは、気になりませんか?
ニワトリは身じろぎも出来ないケースの中でひたすら卵だけを生まされます。
残忍ではありませんか?
偽善 (T子)
2018-03-19 08:50:57
私が不愉快に思うのは、偽善的行為です。
食糧問題はまた別の次元です。
偽善 (八幡@風邪で辛い)
2018-03-19 14:20:19
なにが偽善なのでしょう?
偽善と思っているのは、T子さんの思い込みでは?
食糧問題と別?殺生のことを話しています。

まさかここでキャッチ&リリースについて議論しなければならないとは思いませんでした。
殺生の是非 (江里)
2018-03-19 22:40:59
あらあら、キャッチ&リリースについての公開討論の場になってしまいました。
八幡君、基本的に釣った魚は食べるんですよね?食べきれない数を釣っちゃったら、あるいは食べたくない魚が釣れたら(?)放すんですね。たしかに釣られた魚はかなり痛い思いをするはずですし、精神的ショックなんかも被るかもしれません。でも釣り針を外してやって水に放せば寿命を全うするんですね? そして、釣りする人達は、楽しませてもらっただけで充分だからこれ以上かまわなくていい魚を放すんですよね。命の恩人きどりなんてありませんよね。
食用が目的の殺生(釣ったり撃ったりしたり・・・)は許せるけど、行為そのものを楽しむ食用ではない殺生(キツネ狩り、アフリカの猛獣狩り等)は許せないT子さん、同感です!で、釣りのキャッチ&リリースは以上のことが肯定されれば、殺生しないので、偽善的ではない、と納得できるのではないでしょうか。食べるなら殺してもいい。食べないから殺さない。で、いいじゃありませんか。
それとも、どうせ食べる気もない,放すとわかってるんなら、最初っから釣るな!釣っておいて「殺してないからいい」というところが偽善だってことでしょうか。
うーん、そこまでのレベルになると、どこがどう不愉快か釣りをする人(八幡君)と徹底的に話し合う必要があるかもしれませんね。
釣り行為はそもそも殺生を楽しむ行為でしょ。や害獣駆除より残酷かもしれません。ただ、と殺や害獣駆除にまで反対する人もたくさんいます。ビーガンや宗教関係の人たち。そういう人達から見ると肉を食べ、蚊やゴキブリ駆除をする私たちだって残酷ってことになるはずです。価値観の違いは世界中で様々な軋轢を生んでいます。私は釣りのどこが楽しいのかさっぱりわからないのですが、難癖をつけるほど悪いことをしているとは思えません。釣った魚をおすそ分けしてもらえるとなると喜んでいただきます。自分がどうでもいいと思っていることにこだわったり価値を見出す人が大勢いるということが世の中を面白くしている、と思えるのです。

テロはダメ!キツネ狩りもダメ!

Chunさん、公道で死んだキジの死体をクレームする権利は持ち主にはないはずですよ。飼い犬やネコ、家畜と違ってマイクロチップスやレジスタープレートを付けてないはずですから。拾った人が食べちゃっていいはずです。ラッキーでしたね~

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