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『新版ロシアを知る事典』ロシア革命150年 今年はロシアと日本、ロシアと欧・米関係が焦点のひとつとなる年

2017年01月03日 | 辞典・事典・道具

                     ▲ 『新版ロシアを知る事典』 2004年 平凡社 定価8000円+税

 

 

『新版 ロシアを知る事典』  ロシア革命150年 

今年はロシアと日本、またロシアと欧・米関係が焦点のひとつとなり、近代・現代というこれまでの歴史認識の枠組・内実が再審される年になるだろうか


ロシア革命150年を契機にロシア史、ロシア革命、ボルシェビキ・レーニン、スターリン、トロツキー、など、また20世紀初頭から、1910年代の欧州列強帝国主義諸国とロシア帝国主義時代の問題もそれに合わせて再検討されることになるだろう。

岩波書店は先年、第一次世界大戦をめぐる講座論集を刊行して、それを挟む時代の基礎作業をやっていたのだが、

元日の日、岩波書店は恒例の全面広告を全国紙に掲載している。2017年は、ロシア革命100年に合わせ、岩波書店では、2017年5月から、『ロシア革命とソ連の世紀』全5巻を刊行始めるという。

講座と言うからには、最低一冊あたりの単価3000円以上5000円ほどになるかも知れない。今から、出費を抑えておかないと、5月刊行時に書店の予約がままならなくなる恐れもでてきた、当初は、『コミンテルン資料集』が、揃いで安くなってきているので、これを読みながら、ロシア革命100年前後に出版される本を読もうかと考えていたのだが、今年岩波講座の5巻分を確保するとなると、『コミンテルン資料集』は次年送りになってしまうかも知れない。

どちらにしても、ペレストロイカの後、ソ連が崩壊し『ゴルバチョフ回想録』上・下 1996年 新潮社 の刊行あたりを境に、ソ連社会主義関係の本は、注意して読んでいない。加藤哲郎の『モスクワで粛清された日本人』 1994年、青木書店ぐらいか。

2017年は、ロシア革命100年の年であるのは、承知していたのだが、いざ近くなっても、すぐに準備して、時間も金策もつかないのは、いつものごとし。とりあえずは、四散している書棚から、ロシア関係のものを集めて、再読しながら、この夏から秋に備えておこう。

1970年代の刊行のものには日本語で読める、ロシア革命の資料集抜粋のようなものがあった。

菊池昌典編集・解説 『ロシア革命』 1971年12月  筑摩書房 

『ドキュメント現代史』という全16巻ほどの、現代史の資料集と編者解説のついた平凡社から出ていた叢書もあって、1973年頃の出版である。、そのうち、「ロシア革命」と、「スターリン時代」が分けられて2冊になっていた、1970年初頭までに判明した文献や、それまでの刊行された文書からの抜粋であったが、革命の刻々と変化するごとに発せられた重要な変遷が、それぞれの時代の文書から仕分けして分類してあった。当時、一般的な書店でも入手できる、使いやすい手頃な資料集だった。松田道雄編の巻が今手元で見つからないので、そのうち折に触れ、紹介してみたい。

 ▲ 『新版 ロシアを知る事典』 エリア別事典は1980年代から刊行され始め、ニュースや、時事問題で、背景になる地域の歴史を知りたいときには役に立つ。出版から10年以上経過したが、類書が出ていないので、まだまだ使いたい本だ。

初版は、ペレストロイカが始まった頃、1989年に刊行された。

上の本は、新版の2004年刊行のもの。初版から、約300頁ほど頁数が伸び、さらに重くなった。1090頁

 

  ▲『新版 ロシアを知る事典』 20004年 平凡社 目次

 

▼下の本は、初版の『ロシア・ソ連を知る事典』

▲ 『ロシア・ソ連を知る事典』 1989年 平凡社 当時定価 5800円+税 806頁

 

▼ 『ロシア・ソ連を知る事典』 目次

 ▲ ロシア・ソ連を知る事典』 目次


 つづく



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