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フリーメーソン・秘密結社・プロパガンダ その1-2

2018年01月20日 | フリーメーソン・秘密結社・プロパガンダ

          ▲秘密結社・フリーメーソン・陰謀に関わる本のいくつか

 

 フリーメーソン・秘密結社・プロパガンダ その1-2

 

 フリーメーソン・秘密結社・プロパガンダ その1-2

 

フリーメーソン・秘密結社・プロパガンダ その1-2  その1-2では、日本の戦前のフリーメーソン・秘密結社の文献案内。国立国会図書館では、戦前の図書・雑誌・パンフレットなど、多数の資料が保存されている。このうち著作権の切れた、また戦後復刻されていないものの一部はデジタル化され、ネットから閲覧・ダウンロードできるものがあった。戦後の本のうち、フリーメーソン・秘密結社の研究には参照文献として多数の本・雑誌・パンフレットの類が掲げられている。ダメ元で、国立国会図書館の検索にかけてみたところ、著名な、戦前の研究者の著作がインターネットでダウンロードできる。古書店でも少しは発見できるが、大体5000円以上の価格がついている。こうなると、資料収集であと10年もかかりそうだったのだが、戦前の資料はデジタル化されたもので当面我慢しておこう。2010年以降の国立国会図書館の戦前資料は、以前から古本屋で探していたものがヒットするようになってきた。

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 話は変わるが2016年2月下旬頃NHKBSで『超常ファイル』という番組がスタートした、第1回目だったと思うが、「陰謀・秘密結社・フリーメーソン」についての回があったはずだ。再放送しないかと注目していたのだが、幸い2018年1月24日、NHKBS103で夜9時から「陰謀・秘密結社・フリーメーソン」の回の再放送を予定している。関心のある人はぜひ視聴されたい。       

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さて、日本の戦前のフリーメーソン・秘密結社の文献案内。国立国会図書館では、戦前の図書・雑誌・パンフレットなど、大正時代まで遡ると400点以上の資料があるようだが、デジタル化されダウンロードできるものがあるので、今年に入って確認した。確実に国立国会図書館からダウンロードできたものを掲げる。

 

久保田栄吉 『ロシア共産党及び労農政府支那赤化対策について』1926(大正15) 日本新聞社

納武津   『世界各種秘密結社の研究』 1929(昭和4) 一進堂 355頁

四王天延孝  『フリーメーソン秘密結社について(講演録)世界覆滅の大陰謀曝露』 1933(昭和8)人類愛善会亜細亜本部 

安江仙弘  『猶太の人々』 1937(昭和12)軍人会館事業部 217頁

犬塚惟重  『支那経済制覇を完成しつつある国際猶太財閥の活躍』 1937(昭和12) 日本外交協会 

神田計三  『覆面のわが敵ユダの挑戦』 1939 (昭和14) 六合書院 402頁

国際政経学会訳 『マソン結社の組織と秘密』1939 (昭和14) 

四王天延孝 『ユダヤ思想及運動』1941(昭和16)内外書房 517頁

(▲戦前におけるユダヤ研究では、よく引用される著作、なかなか古書で出てこない。現在では偽書とされる議定書も含む。)

外務省調査部 『英国の猶太人』 1941(昭和16) 外務省調査部

大沢    『日本に現存するフリーメーソンリー』1941(昭和16) 内外書房

神谷 茂  『アメリカ・ユダヤ人問題』 1942 (昭和17)国民評論社

満鉄調査部 『タルムード研究資料』 1942 (昭和17) 満鉄調査部

愛宕北山  『猶太と世界戦争』 1943 (昭和18) ダイアモンド社 376頁

国際政経学会調査部編  『世界の猶太勢力と秘密結社の解剖』 1943(昭和18)政経書房

満鉄調査部訳 『近世猶太民族史 』1巻・2巻 ドウブノフ原著 年号不詳 満鉄調査部

引間 功 『戦時防諜と秘密戦の全貌』  大同印書館 

(資料のうち、久保田栄吉という人物は本名ではないようだが、ロシア革命後、ロシアの情報収集していた人物のようだ。日本労農党の鈴木茂三郎の著作 『労農露西亜の国賓として』という著作に出てくる。この著作も国立国会図書館からダウンロードできる。ロシア革命後それほど時日が経っていない頃の鈴木茂三郎の探訪記で、彼は新聞記者時代もあったただけに社会観察も的確である。これは収穫だった。日本労農党時代の前後を考える上で貴重な資料だ。また、戦後久保田政男という著作家がいたが、この人物は久保田栄吉の子であるという情報もある。『フリーメーソン』、『フリーメーソンとは何か』の本を刊行しているので間違いないのではないか。ブログ主 注


 ▲久保田栄吉 『ロシア共産党及び労農政府支那赤化対策について』1926(大正15) 日本新聞社 (32-33頁)

上の表は、ロシアの政府の国民代表 国で言えば、政府の閣僚名簿に相当するものと思われるが、久保栄吉は労農政府の機関紙『イーズヴェスチャ』など三紙などから調べた1922年現在の名簿を掲げたと書いている。

それによると、国民代表22人のうち、ロシア2人、アルメニア2人、ユダヤ18人となっている。これが事実であれば、地域的には不明であるが、宗教別なのか、人種としてカウントしたのかよくわからないのだが、22人中ユダヤが18人という構成だ。これの真相の判断をどう検証するかなのだが、仮りに、久保田栄吉の調査を事実だとすると、ロシア労農政府閣僚のうち8割以上がユダヤ系の人々ということになるのだが。以前に、ロシア革命におけるユダヤ系の人的構成というものの情報が、ネットで探すと散見できたのだが、久保田栄吉の報告にその一つがあることが分かった。この報告は生の情報なのか、情報操作の上の加工済みの偽統計なのか?検証が必要なのだが、考えてみる価値はありそうだ。これはほんとうか?


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 2018年1月24日、NHKBS103 夜9時から、超常ファイル「陰謀・秘密結社・フリーメーソン」の回の再放送を予定している。関心のある人はぜひ視聴されたい。 

  つづく



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