『今晩の予定』

今日の日経平均株価、２３２円８９銭安の１万９６５２円８８銭で終了。

大幅反落。

ただし原油価格の上昇を受けて、石油セクターは大幅上昇した前日に続いて堅調でした。

出光興産、＋２．４３％、年初来高値更新。

ＪＸホールディングス、＋２．２１％、年初来高値更新。

東燃ゼネラル石油、＋１．８８％　

コスモ石油、＋１．１１％

昭和シェル石油、＋０．８１％　

しかし日経平均は調整色を深めましたね・・・

世界的に株価は調整色が出て来ました。

上海株だけは今日も飛ばしてますが（もっとも人民元建ての上海総合や上海Ａ株の話ですが。米ドル建ての上海Ｂ株は下落）。

昨晩の米国ダウ平均は、６．８４ドル安の１万８１０５．７７ドル。

ダウもどうにも上値が重いです。

ダウ平均　日足　

5日・25日移動平均線　

ボリンジャーバンド（2σ、3σ）　

一目均衡表　

MACD　

RSI相対力指数　

５日移動平均線に支えれれて堅調にも見えますが、昨日の足はほぼ十文字の寄り引き同値線。

不気味。

ただ、ＶＩＸ（恐怖指数）は低水準で、不穏な気配はありません。

１２．６０ポイント。

200日平均の１５．１４ポイントと比較してもだいぶ低い。

米国のトレーダーたちの心理は非常に落ち着いているようです・・・

ＶＩＸ　日足　

・・・ん？　「三角保ち合い」？　

ブレイクしたら、大きな変動が？！

さて、株価以外のマーケットの現況です。

ドル／円

ユーロ／ドル　５分足

日経平均の大幅下落があったものの、ドル／円は１１９円がらみの浮動。

週末モード。

ユーロも東京時間は小動きでした。

ユーロ／円

豪ドル／円

ポンド／円　５分足　

クロス円相場も小動きです。

資源国通貨オージーは、対米ドルでは３週間ぶり高値近辺を維持。

米ドルの広範な下落と、昨日発表の豪雇用統計が予想以上に堅調だったことが効いています。

５月７日に総選挙を控える英国では、与野党のマニュフェストが出揃いました。

各党とも必死のアピールですが、その後の世論調査では支持率に大きな動きは無し。

保守党、労働党とも単独過半数獲得は絶望的。

英ポンドの予想変動率（インプライド・ボラティリティ、IV）は、対ドル１ヶ月物で１１．９２５％

わずかに低下しましたが、過去２００日平均の約７．３％を大幅に上回っています。

ドル建て金

東京金　５分足

東京金２月限、４５８６円、前日帳入値比－２４円で、15：15JSTに日中セッションクローズ。反落。

株価の下落の要因のひとつにギリシャ債務問題が挙がっていますが、安全資産ゴールドの方には反応無し。

東京クローズ後のドル建て金は、１２００ドル超えで上昇。

東京金の夜間セッションは高寄り付きかな？

東京白金

東京ゴム　５分足

東京白金２月限、４４８４円、前日比－２３円で、

東京ゴム９月限、１９８．６円、前日比－１．４円で、それぞれ日中セッションクローズ。

白金の日中は、マイナス圏で揉み合い。

ゴムも、日中は横ばいで寄り付きましたが、原油相場の軟化や上海ゴムの水準切り下げを眺めて売りが優勢、マイナス圏での推移となりました。

２００円台回復は、１日のみという結果。

東京バージガソリン　

（東京）ドバイ原油　５分足

東京バージガソリン１０月限、61,030円、前日比±０円で、

ドバイ原油９月限、47,180円、前日比－５０円で、それぞれ日中セッションクローズ。

ガソリンの最終約定値段は６万１千円割れでしたが、帳入値ベースでは横ばいを維持。

原油は小反落となりました。

夜間セッションでは一時４万８１８０円まで上昇、昨年１２月１２日の４万９０９０円以来約４カ月ぶりの高値をマーク。

日中セッションも買い優勢で始まりましたが、海外原油の電子取引（時間外取引）の下落に連れ、買い一巡後はじりじりと水準を切り下げ、上げ幅を完全に吐き出しました。

今週は大相場になったオイル。

週末ですから、利食い売りもあったと思えます。

今晩の海外原油相場も、要警戒ですね。

それでは今晩の予定です。

時間は日本時間（JST）です。

17：30　英国国民統計局発表

３月の雇用統計　

前回は、失業率２．４％、ILO方式では５．７％　

今回の事前予想は、２．３％、ILO方式で５．６％　

いずれも改善？

※ＩＬＯ＝国際労働機関　

先進国の多くはこのＩＬＯ方式です。日本の労働調査もＩＬＯ準拠式となっています。

英国オリシナルの失業率は、失業保険の申請状況から算出するそうです。

なお失業者数は、前回３万１千人減少しましたが、今回は２万９５００人の減少が見込まれています。

18：00　EU統計局発表　

３月の消費者物価指数（ＣＰＩ）確定値　

速報値発表では、前年比－０．１％、コア（食品・エネルギー除く）で同＋０．６％　

今回の事前予想は、それぞれ速報値から据え置きとなっています。

先日の会見でも、マリオ・ドラギＥＣＢ総裁がインフレ率について、「前年比の伸びは今後数カ月間、非常に低い水準かマイナスにとどまる見通し」としていました。

なお今回は、「前月比」が発表されます。

前回２月分が、前月比＋０．６％　

今回の３月分の事前予想は、同＋１．１％　

21：30　米国労働省発表

３月の消費者物価指数（ＣＰＩ）

“Consumer Price Index”

消費者が購入する商品やサービスの価格を示す指数。インフレに関する最重要指標の一つで、変動の大きい食品・エネルギーを除いたコア指数が特に注目されます。

先日に発表されたPPIが売り手側の価格を表すのに対し、CPIは買い手側の価格を表します。

消費者の最終レベルの指標であります。ここまで物価変動圧力が波及すると、金融政策転換の可能性が一段と高まると言うことができます。

前回は、総合：前年比±０％　前月比＋０．２％　

コア（食品・エネルギー除く）で前年比＋１．７％　前月比＋０．２％

今回の事前予想は、総合：前年比±０％　前月比＋０．２％

コアで、前年比＋１．７％　前月比＋０．３％　

ほとんど横ばい？

前回は、わずかながら上昇の傾向が見えました（21:30JST、米ＣＰＩ 2015-03-24 21:44:59）。

２月は原油価格が反発を示していました。

今回の３月は、原油価格が反落傾向を示していましたが、どうなるでしょうか？

米国のゼロ金利解除に関する先行指針（フォーワードガイダンス）にある「合理的な確信」という文言は、インフレ率２％達成に関してです。

米ボストン連銀のエリック・ローゼングレン総裁は、「２％のインフレ目標に回復する時期について、明確な兆候がうかがえなかった」と昨晩に発言していました。

この物価指数の大モノの発表は、注目です。

23：00　ミシガン大学発表
４月の消費者信頼感指数（速報値）

ミシガン大学サーヴェイ・オブ・コンシュマー（University of Michigan Surveys of Consumers）による指標で、1964年の指数を100として算出します。第2または第3金曜日に前月分の速報値が、最終金曜日に確定値がそれぞれ発表され、今晩は速報値のほう。

アンケート対象者の人数が500人（速報版は300人）と、同種の指数であるコンファレンスボードが発表する消費者信頼感指数の5000人よりも少ないため、信頼度に欠けるとういう評もありますが、消費者からのナマの声をベースにしている点は変わりません。アメリカのＧＤＰの７割は個人消費ですから、この数値は決して無視できるものではありません。

前回は、９３．０（確定値）　

今回の事前予想は９４．０　改善？

23：00　米国コンファレンス・ボード発表　

３月の景気先行指数　

民間シンクタンクである全米産業審議会（The Conference Board）が発表する、景気の山に対して約9ヵ月、谷に対して約4ヵ月の先行性があると言われる指数。

失業保険申請件数、非国防資本財受注などこのブログでもよくお伝えする指標に、500種株価、マネーサプライ、長短金利スプレッドなど10種類のデータを組み合わせて算出されます。

前回は前月比＋０．２％　

今回の事前予想＋０．３％　

改善？

前回は、予想どおりの横ばいでした（24:00JSTのマーケット 2015-03-20 00:00:55）。

なお、日本時間今晩は、米国ワシントンで行われていたＧ２０財務相・中銀総裁会議が最終日となります。

また同地では、ＩＭＦ・世界銀行の春季会合が１９日までの日程で行われます。

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