遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

安倍首相訪印 安保と経済で接近強化

2017-09-15 23:58:58 | my notice
 安倍首相が、13日から訪印し、今朝(15日午前9時前)羽田に帰国されました。北朝鮮の日本上空を通過する「火星12」とみられるミサイル発射に、厳しい表情でタラップを降りて来られましたが、インドでは、安全保障面で、北朝鮮に対し、国連安全保障理事会で採択された追加制裁決議を完全に履行し、圧力を最大化するよう国際社会に呼びかけることで一致していました。
 また、東・南シナ海やインド洋への進出を強める中国の動きを踏まえ、海上自衛隊と米印両海軍による共同訓練「マラバール」の継続など、日米印3か国での安全保障協力を推進することを確認、中国を念頭に「航行の自由」の重要性も再確認しまた。
 経済面では、日本の新幹線方式を導入する高速鉄道整備などに総額約1,900億円の円借款供与で合意。アーメダバードとムンバイの約500キロを結ぶ路線の起工式に参列しました。
 更に、日印原子力協定の発効を受け、日本の原発技術輸出に向けた官民合同の会議体の設置や、オープンスカイ(航空自由化)協定の締結。文化面では、インド人の日本語教師を1,000人育成するための支援を行うことにも合意したのだそうですね。
 

日印、対中で結束 首脳会談 (9/15 読売朝刊)

 【ガンディナガル(インド西部)=藤原健作、田尾茂樹】安倍首相は14日、インドのモディ首相との会談で、安全保障・経済など幅広い分野での関係強化を確認した。インド洋や東・南シナ海での影響力拡大を図る中国に対し、日印が結束して対抗する狙い
がある。

海洋安保 利害が一致
■蜜月
 「
強固な日印関係は地域の秩序を支える基礎
だ。手を携えて、アジア太平洋地域と世界の平和と繁栄を主導していく決意だ」
 
安倍首相は会談後の共同記者発表でこう述べ、モディ首相も「日印は2国間だけに限らず、国際的な課題でも協力が密になっている
」と強調した。
 両首脳は、核・ミサイル開発を続ける
北朝鮮に最大限の圧力をかけることで完全に一致したほか、共同声明には安全保障・経済分野での多岐にわたる協力が盛り込まれ、「日印新時代」(安倍首相)を印象づけるものとなった。両首脳の蜜月ぶり
も目立ち、共同声明の署名式で握手を交わすと、モディ氏は「格別の友人」と呼び、安倍首相は「親しい友人、卓越したリーダー」と持ち上げた。

■「真珠の首飾り」
 
安倍首相は昨年8月、「自由で開かれたインド太平洋戦略」を打ち出し、アジア太平洋地域を「自由と法の支配、市場経済を重んじる場」と位置づけた。モディ首相が掲げるアジア重視の「アクト・イースト」政策とも重なり、共同声明では両首脳の戦略を「連携させる」と明記
した。
 日印接近の
背景にあるのは、中国の海洋進出
だ。
 中国はインドを取り囲むようにパキスタン、スリランカなどの港湾整備を支援する「真珠の首飾り」と呼ばれる海洋戦略を進めており、軍艦や潜水艦の寄港も相次ぐ。今夏には中国軍が初の海外軍事拠点としてジブチに開設した基地の運用を開始し、インドは神経をとがらせている。東シナ海で中国と対峙たいじする
日本は、中国によるインド洋の軍事利用を懸念しており、海洋安全保障分野で日印の利害は一致
している。

■「一帯一路」も火種
 中国の巨大経済圏構想
「一帯一路」も中印の火種
だ。インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で構想の中核となる事業が計画されているためだ。日本は中国との関係改善を見据えて「一帯一路」には一定の協力姿勢を示しているものの、具体的な案件の協議には至っていない。
 今回の首脳会談では、インド太平洋地域での「連結性強化」のための協力で合意した。
交通インフラ整備を通じて経済発展を後押しするとともに、シーレーン(海上交通路)確保の狙いがある。日本は今後、インドと共同でミャンマーやアフリカなどで港湾や経済特区の開発を進めたい考えだ。インドも、アフガニスタン、イラン、インドをつなぐ経済回廊の整備に力を注いでおり、日本との協力を探っている。

 戦後の日本の子供たちの為に、ネール首相が協力いただき、上野動物園に像を導入でき、お嬢様のお名前の「インデラ」と名付けられた話は、日印の友好関係に欠かせない逸話ですね。
 
象のインディラ物語り

 また、事後法で日本を裁いた東京裁判に、異論をとなえた(日本の無罪を主張したのではなく、結論ありきの歪んだ裁判に異を唱えた)パール判事のお国がインドであることも衆知のことですね。
 仏教発祥の地でもあり、あのガンジーを産んだ地でもあり、文化の歴史も遙かで質も高く普遍的です。

 印メディア(エコノミック・タイムズ)は、「インドはいくつかの分野で中国より日本に目を向けた。」と報じているのだそうですが、安倍、モディ両首相の蜜月関係もあり、アジアの雄国同志として日印の新しい関係の一歩が踏み出された様ですね。
 

印高速鉄道、他路線に意欲 安倍首相、起工式出席 (9/14 産経)

■日本先行、中国は「領土」で逆風
 【ガンディナガル(インド西部)=岩田智雄】
安倍晋三首相は14日、インド西部グジャラート州アーメダバードで、日本の新幹線方式を導入したインド高速鉄道の起工式にモディ印首相とともに出席
し、インドでの“新幹線建設”が動き始めた。インドの高速鉄道事業には中国も別路線への参入を目指しているものの、最近の領土問題での対立が影を落としている。

 この高速鉄道はアーメダバードとムンバイの約500キロを結び、来年の着工と2023年の開業を目指している。終点駅となるアーメダバードのサバルマティ駅近くの運動場で行われた起工式で、安倍首相は「新幹線は、ここサバルマティから全インドへ広がる。インド中をめぐる新幹線のために、全てのインド人のために、日本の官民が汗をかく」と述べ、
インドが計画する別の6路線への新幹線導入に対する意欲を示唆
した。
 インドでは、こうした高速鉄道の整備拡大への期待がある中で、
既存の鉄道の近代化を求める声も大きい
。大規模な列車事故が相次いでいるからだ。インド政府が2路線目への青信号を出すには時間を要するとみられるが、日本は、先月28日から今月1日まで鉄道安全専門家チームを派遣して安全強化に協力し、将来へのレールも敷いている。

 一方、
中国は首都ニューデリーと南部チェンナイを結ぶ高速鉄道計画への参入を目指してきた
。PTI通信によると、中国外務省報道官は13日、日本の新幹線方式導入について問われ「中国は、地域の国々で高速鉄道など社会基盤施設を見ることをうれしく思っている」「鉄道での協力は、中印間の実用的なものの一部だ」と強調した。
 しかし、
中印両国は、多くの地域で国境が画定しておらず、8月下旬までの約2カ月半、国境付近で両軍が対峙(たいじ)する事態が発生した。この最中には中国製品の不買運動も起きた。印メディアには、「インドはいくつかの分野で中国より日本に目を向けた。この動きは高速鉄道事業でもみられる」(エコノミック・タイムズ)との分析もあり、中国は逆風にさらされているといえそうだ。


 インドネシアの高速鉄道で、受注の逆転に成功した実績(今ではインドネシアも困っていますが。)を持つ中国。安値での攻勢をかけて他の路線の受注獲得に注力してくることでしう。
 日本接近を進めていただいているモディ首相を支援するためにも、中国に負けない驕りの無い総合力を発揮していただきたいし、日本政府も支援いただきたい。
 中国のお金と軍事力の力でアジアに覇権を拡大する姿勢に、日米豪印の連携で自由と平和を守らねばなりませんが、アメリカファーストで揺れるトランプ大統領出現で、日印豪の連携の重要度が増しています。
 内弁慶でことなかれ主義で、国益を毀損する対中・韓外交の失政を重ねてきた岸田氏から交代・誕生した河野大臣ともども、日豪印の連携による外交関係が深まっていくことを期待します。



 # 冒頭の画像は、上野動物園での像・インディラと故ネルー首相 父・娘




  この花は、リュウキュウツツジ 白琉球


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写真素材のピクスタ


Fotolia





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