合宿効果

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合宿楽しかったね〜といいつつ、日常にすっかり戻っているお教室です。一週間前は、今頃飲んでたなあ。楽しかったなあ。雪も降って、日光で初雪体験しました。雪景色もきれいでした。

まあ、突然三日間で上手になるなんてことはないとしても、みんなの「もっと上手になりたい」という気持ちがすごく盛り上がっていて、感動しています。肩当て外してみてもいいですか。とか、自分で音を作るのに創意工夫をし始めたり、色々相談してもらった時は感動しました。年末のバロックの演奏会も影響している様です。

もっとこんな素敵な表現もできるんだよってことを教えてもらって、みんなその理想の音楽に向かって一歩ずつあるき始めた感じがします。

本当に何年も前ですが、ご同業の人に「生徒コンクールに出さないんですか?やる気がでますよ生徒に。」って言われたことがあって、コンクールをそういう風に使うという発想がまったくなかったので、驚いたことがありました。コンクールは、先生以外の人に講評をもらったり、プロとしてこれから生きていくのに、自分の立ち位置を知るために、演奏家を目指す人には重要なものだと認識していますが、人に負けて悔しいからもっと頑張って練習しようとか、私にはない発想だったので、そういう人もいるんだなという驚きでした。

うちの生徒たちにもきっとないだろうなあ。逆に、こういう素敵な演奏をしたいでしょ?って美しいものを見せられたら、俄然やる気を見せるんです。先生も求めてるけど、私も求めてる。でもできない。じゃあ、あとは練習するしかないじゃないのという感覚です。音楽が本当に好きな生徒たちなんです。

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先生がちょっと弾いてくださるチェロがまあ素晴らしかったし、先生に導かれて一回だけできた、グルーヴ感にあふれるハイドンや、歌の塊のようなコレッリの、まるで宝石のような思い出が生徒たちをやる気にさせています。弦の生徒さんだけじゃなくて、ピアノの生徒さんも、上手になりたくなったそうです。音楽の力ハンパないです。

音楽って本当に楽しいですね。そして、やっぱりその美しいものにたどり着けない時は、本当に絶望します。なんというか、長く辛い片思いをしている感じです。でもこういうたどり着けない渇望感みたいなものが、練習の動機であることが、私は大事じゃないかと思っています。みんなこの気持を忘れないでね。一年に一回しか合宿ないから一年は忘れないでね。

 

 

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