ちょっと旅行したのでしばらく間が空いてしまった。夕べ帰って来てざっとネットを見るとバノンが首になっていた。バノンは、もう俺らが選んだトランプは終わりだ、みたいなことを言ったという話。
そこから、トランプはネオコン or ディープステートに屈した、と多くの人が書いている模様。別の見方としては、トランプは軍人に仕切られるようになった、と書いている人もいた。確かにそんな感じ。
そこから一夜明けて今朝は、米韓演習が始まったというニュース。
米韓 きょうから合同軍事演習
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170821/k10011105951000.html
75000の兵隊が参加する、10日の日程の演習だそう。
韓国を訪れているアメリカ太平洋軍のハリス司令官は20日、「北朝鮮の脅威から韓国を守るというアメリカの約束に変わりはない。いつでも戦える態勢を維持している」と述べて、改めて北朝鮮をけん制しました。
「北朝鮮の脅威から韓国を守る」と書いて、韓国は米にとっての大陸への橋頭保であると読む、という認識をもっと徹底させればいいと思うな。守るって別に韓国人の命とか人生のことじゃなくて、自分たちの利権を守ることですからね。
もちろん同様のことは日本向けにも言えるわけで、日本はこの大陸への橋頭保のバックアップラインとして最重要の基地の列島であるということを誇っているらしく見える。私は誇ってませんが。
なんとも陰鬱な話ではあるけど、でも1945年からこの仕組みは全然変わってない。
そして変わってないところが多少なりとも変わる可能性があるからこそ、騒ぎになっている。
で、この夏の騒ぎによって、ぶっちゃけ、韓国人が死のうが生きようがそんなことは俺らにはどうでもいい、俺らのフォーカスは中国だと言わんばかりの米と、韓国人が死ぬなら死ぬで仕方あるまい、北朝鮮一般人の餓死は当然だ、日本にミサイル?来るなら来い(頭を伏せる演習してるから大丈夫?)、俺らのフォーカスは日米同盟だと日本が言う、みたいな図式が丸見えになってきた。米はともかく、日本ってどうなのこれと思わずにはいられない。
というところでバノンが更迭されるとは、
孫崎享のつぶやき
バノン氏解任と北朝鮮、バノン氏、「対北朝鮮への軍事行動は)最初の30分でソウルにいる約1千万人が(北朝鮮の)通常兵器で死亡する、(軍事的選択肢等)お話にならない」と発言。その彼が更迭。トランプには北朝鮮の危機が望ましい。
ということなのかなと一応思えるが、トランプというよりトランプを担いだ軍、あるいはその変化を使ってさらに分断をしかけたい勢力ってところだ、という言い方の方が適切じゃないですかね。
もしこれがトランプの望みなら、政権就任直後から北朝鮮問題にフォーカスをあててきたことの意味が説明できないわけですから。
むしろ、主流メディアを表のカバーとする「ディープステート」(またはエスタブリッシュメント)による現在のトランプの処遇は、クリントン政権時代のオスロ合意のあたりがそれに近い気もする。
だとするととても危険なのだが、前回と異なるのは中国のプレゼンスが大きく、ロシアは自国内のユダヤ問題とある程度折り合いを付けてること、そしてアメリカが相当脆くなっていることか。大変だわ、ほんと。
というわけで、この話はまだまだ波乱含みだが、何十万、何百万の人間をあからさまに犠牲にして北朝鮮を攻撃することなどできるわけないだろう、というある意味正常な考えが徐々に定着してきた気もしないでもない。ということは、どれだけこの融和路線というか正常化路線が気にいらないという人たちがいたとしても、これを完全に覆すこと無理じゃないですかね。
ただ、それでもなんとかして、別の理由でも屁理屈でも付けて、分断線を維持したいという考え方、またまたへんな煽りを入れてくる人たちはいるんでしょうが、もう、それを使ってイラクを倒したような真似はできず、シリアに次から次からテロリストをぶち込んだような真似も難しいんじゃないでしょうか。
全体としてみればポーランド、イスラエル、日本がポイントか。
左翼の平和ボケは誤解や相互不信を原因とする不必要な、意図しない戦争リスクを緩和するという点で国防に有益だが、
軍国主義者の平和ボケは有益なことが何一つなく、マジに危険でたちが悪い
多くの日本の一にとっては有害ですが、この人たちの妄想によって莫大な利益をあげてる人たちがいるわけで、その人たちのプロパガンダ作戦は上手いなぁと感心しちゃいます。昔の軍もそうだったと思います。結局。
表立った軍事行動もですが、こんな感じのマスコミも取り上げないような奥の手が、まだまだ隠されているような気がしてならないのは、私だけでしょうか?