DEEPLY JAPAN

ロシアゲートなる現象は、基本的に何の根拠もなくても適当に騒いでいる話だと思っているので、熱心に追っていない。追ってないけど、先々週あたりのfacebookの話は大笑いしていた。

見つけました、ロシアの関与が～とかニューヨークタイムスみたいな、かつては巨大な存在だった新聞が真剣に言うのだが、facebookの総アカウントから見たら、辿っていけばロシア政府の金だろうと考えられるそれらのアカウントの数はどれぐらい小さいかがただ分かって、笑った。ロシアの広告が～とかいうけど、邦貨で1000万ちょっとぐらいの話なわけで、そんなんで米大統領選挙に影響できるのかとこれもお笑い。

私は外人だから笑ってみてるけど、米の中には、いい加減にしろ、イスラエルの影響でも調べとけよ、てめー、みたいな腹立ちも見えて時々笑えない感じはした。

さてそれで、最近、初めて起訴が発生するという事態となった。

トランプ陣営の元選対会長ら起訴　ロシア疑惑で初

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22901360Q7A031C1MM8000/

が、しかし、これはロシアものと呼ぶのが適切なのだろうか？

なぜなら、こんなだから。

　米司法省によると、起訴された２人は2006～16年に親ロ派のヤヌコビッチ前ウクライナ大統領側から顧問料を受け取り、当局への発覚を逃れるため資金洗浄した疑いがある。キプロスなどの海外口座に計7500万ドル（約85億円）超が流れたほか、外国政府のロビー活動の届け出を怠り、当局に虚偽の供述をしたという。

　マナフォート氏は長年外国政府のコンサルタントを務め、16年６月にトランプ選対会長に就任。ウクライナとの不透明な資金の流れが報じられ、同８月に会長を退任した。ＦＢＩは17年７月、マナフォート氏の自宅を家宅捜索し、資料を押収していた。

ヤヌコビッチを親ロシア派だと考えるからロシア疑惑という話なのだろうか？　ヤヌコビッチは、最終的にロシアの方が得だなと思ったから（個人にとってというより、あれはウクライナ経済にとって）ロシアの方を向き、それによってEU/USAの凶暴な集団に狙われたわけだが、別にもともとが親ロシアの人ではないでしょう。

日経だとそれぐらいだけど、RTによれば、調書には、

マナフォートとゲーツは、2006年から2016年に渡る、米当局からのウクライナ関連の支払を隠すために、米国および外国の企業、パートナーシップ、口座を使い、マネーロンダリングをしていた

“Manafort and Gates generated tens of millions of dollars in income as a result of their Ukraine work. In order to hide Ukraine payments from United States authorities, from approximately 2006 through at least 2016, Manafort and Gates laundered the money through scores of United States and foreign corporations, partnerships, and bank accounts,” the opening page of the report reads.

https://www.rt.com/op-edge/408251-manafort-ukraine-russiagate-dead/

とあるらしいですよ。

ラブロフ外相などは、捜査すべきでしょう、そりゃ、と面白がっている模様。

ウクライナがらみだったらもっと怪しい人は多数いると思うので、これをきっかけに、芋ずる式に米政界におけるウクライナ疑惑を調査したらいいのではなかろうか。ヌーランドとかヌーランドとかヌーランドとか、バイデンの息子とか。あるいはネオコン一式とか。

というわけで、この起訴をロシアゲートとみると、あれ？という展開があるかもしれませんね。面白くなってまいりました。