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米請願サイト、ソロス氏のテロリスト認定を政府に要求

2017-09-03 10:09:13 | 太平洋情勢乱雑怪奇

米議会はどうするんだろう、とちょっと興味深いことになっているこの話。

6万人の米国人、富豪ソロス氏のテロリスト認定を政府に要求

https://jp.sputniknews.com/us/201709024042752/

米ホワイトハウスの請願サイト「ウィー・ザ・ピープル」に、米国の天才投資家で富豪のジョージ・ソロス氏をテロリストに認定するよう求める請願書が掲載され、6万人以上が署名した。

 

請願サイトってのがあって、そこで案件に対して1カ月で10万通以上の署名が集まると、議会は一応その議案を検討する必要がある、というルールがある。

で、スプートニクが書いた時には6万通とあるけど、これは翻訳で1日か2日遅れていたと思うので、今から3日前ぐらいに6万通だったって感じだと思う。

で、今このサイトを見たら、11万通になっていた。ってことはゴール達成ですね!

Declare George Soros a terrorist and seize all of his related organizations' assets under RICO and NDAA law
Created by E.B. on August 20, 2017

https://petitions.whitehouse.gov/petition/declare-george-soros-terrorist-and-seize-all-his-related-organizations-assets-under-rico-and-ndaa-law

 

どうなるんでしょうね。

内容的には、こんな感じ。

請願書では「ソロス氏が米国を不安定化させ、政府に対する扇動行為を行うよう意図的に常に仕向けている。ソロス氏は、米国のシステムと憲法の崩壊を唯一の目的にした数十(もしかすると数百)の個々の団体を作り、資金援助している」とした上で「司法省はソロス氏とその組織全て、組織関係者を国内のテロリストだとする声明を今すぐに出し、彼個人ないしその組織の資産と財産を全て没収すべき」だと主張されている。

要するに、今日多くの人が知るようになった、各種の団体を作って、そこに大きな資金を投与して、そこが各種アジェンダを策定して、人を出して、記事を出して政治的意図を達成するという仕組みを米国に対するテロリストであると断罪せよ、と米国民が言っているということ。

他国から見れば、要するに、カラー革命の支援部隊だろ、という話なので、ロシアなんか歓迎でしょうね。

あ、きっと、これはロシアが仕掛けたという話になりそう。

でも、この提案を形だけでも取り上げることがアメリカに出来るのだろうか?というのは興味深い。

 

で、こういうソロス団体らの行動は「民間」の行為で、この「民間」の行為は、小規模なら普通に民主的な話なわけですよね。小さな力を結集して何かをなしとげましょう、ってんだから下からの民主主義的な話。

しかしそこに、世界の名だたる金持ち勢が関与していたらどうなるのか、ということですよ。政府より大きいような個人の集団が関与していたら、これは下からの民主主義の趣旨とは合わない。

しかも、その名だたる金持ち勢は今度は、表の各国政府の政策そのものにも影響を与えることができる。だから、全体をコントロールできちゃう。

とはいえ、実のところ、これってアメリカ覇権そのものの構図なんですよね。ネオコン/トロキスト集合体みたいな。

アメ自体としては、米国民主主義基金(NED)とかUSエイド、欧州はそれに対応して NATO系統とかマーシャルファンド等々がある。そこへの「寄付」と、そことの連携の団体を足せば巨大なものがある。そこが、「民間」を名乗るというより、民間を作ってるわけね。

これによって、人々が圧政から逃れようとしている→米は助けねば→そうだそうだ、とそこで指定された「独裁者」を軍が倒す、というスキーム。

リベラルという人々は、このスキームの担い手である場合が多いかな、と。

(ようやくわかってきたのは、おおむねこの担い手にならず、あくまで巨大な米に対して反抗的だった人々だった人たちは、まつろわぬ人々、「左翼」として断罪され消滅して、その間隙を似て非なるリベラルが埋めた、ってことなんでしょう。)

 

だから、ソロスを嫌うような運動は一般に右派が担う。ブキャナンなんかが言ってきたことでもありますね。

Exporting Democracy Is Why the World Resents Us
(民主主義の輸出こそ我々が世界から嫌がられる理由だ)

http://www.theamericanconservative.com/exporting-democracy-is-why-the-world-resents-us/

アラブの春の頃の記事なんだけど、ここでブキャナンは、アメリカ製コミンテルンの資金を止めて、外国で活動するアジテーターどもを連れ戻せ、と書いている。素晴らしい!と私は思いました。

 

いずれにしても、多分、問われているのは昔あったかに見える、or 歴史的にある程度どこでもある「パブリック」という概念をどうやって復活、整備、維持確保できるのか、って話じゃないのかしらね。各国が国法を基準に公正を担保するという仕組みは、外から参入するグローバリストにとっては「参入障壁」。しかしこれが崩れると、多くの人にはよるべはないの。

 

一応、今後の成り行きを楽しみにしたい。議会は触れるんだろうか? 戯けているとか言って無視する、リベラルがロシアのせいにする、のどちらかって気がする。

 


 

 


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5 コメント

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『アメリカのビンラディン、ソロス』 (ローレライ)
2017-09-03 13:07:13
『イスラム国とウクライナナチス支援』と『トランプ降ろし』と『南部虐め』が『アメリカのビンラディン、ソロス』の評判を炎上させた!
取り上げられたら面白いですね (和久希世)
2017-09-03 14:28:32
取り上げられたら面白いけれど、
多分、ロシアの陰謀という事で、かたずけられるのでしょうね。
ソロス大人気? (ブログ主)
2017-09-03 16:46:32
ローレライさん、
しかしこの人はつい最近まで結構持ち上げられてたりしたことを思うと、感慨深いものがあります。

和久さん、
お久しぶりです。やっぱりロシアの陰謀で片づけられるに1票ですよね。あはは。でも、それが結論だとしても取り上げたら取り上げたで当局者は何か言わないわけにもいかない、という局面もあるかも。楽しみです。
胡散臭い? (私は黙らない)
2017-09-06 04:03:10
この請願サイト、大丈夫なのかなぁ。ディープステート側の引っ掛けってことないかなぁ。署名した人間を一網打尽ってことないかな。つい署名したくなるけど、小心者の私にはできない。。。
オバマ時代のシステム (ブログ主)
2017-09-06 11:02:20
私は黙らない さん、

とりあえずこの We the Peopleというシステムはオバマ時代に出来たものなので、アメリカ政府のものには違いないでしょう。
wikiにもあった。
https://en.wikipedia.org/wiki/We_the_People_(petitioning_system)

ただ、西側の政治システムはすべてディープステートのための、DSによる、DS製です、と言うならばそれはまぁそうなわけなのが今日辛いところ。

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