道明寺歴史祭6 赤面山古墳から大鳥塚古墳まで | みどりの木のブログ

みどりの木のブログ

毎日UPでブログ

昨日の続きです。

方墳の赤面山古墳のある西名阪高速道路の下を越えます。

 

下図④の赤面山古墳です。ここを横切ると

 

 

 

長さ110mの大鳥塚古墳の後円部が見えます。

 

大鳥塚古墳は、墳丘の長さが110mの前方後円墳です。古市古墳群の中では中形で、

前方部は南を向いています。墳丘はほぼ全域がクヌギの林になっていて、足を踏み入れ

ると夏でもひんやりとした感じを受けます。
造られた当時、墳丘の斜面には石が葺かれ、平坦面には円筒埴輪が並んでいました。

人を葬った施設の構造は分かっていません。しかし、変形獣形鏡と位至三公鏡と呼ばれる

二面の鏡や、鉄製の剣・刀・矛・矢じりが掘り出されたと伝えられています。

 

大鳥塚古墳出土の鏡です。


大鳥塚古墳の北側、西名阪自動車道の高架下に小さな土の高まりがあります。

一見したところでは単なる土の山のようにも見え、うっかりすると見過ごしてしまい

そうです。大鳥塚古墳の後円部に接するように位置するこの高まりが赤面山古墳

です。現状からすると、墳丘の一辺が15mの方墳と考えられます。人を葬った施

設などは分かっていません。
この二つの古墳はともに5世紀前葉に造られたものです。そして、その位置関係

から、葬られた人物は相互に密接な関係にあったことが推測できます。ところで、

この関係とは一体どのようなものだったのでしょうか。その謎を解く鍵を古市古墳

群全体に視野を広げて考えてみたいと思います。
古市古墳群では、津堂城山古墳や古室山古墳が造られた4世紀末から5世紀初

頭には、前方後円墳の被葬者はピラミッド形の身分秩序に組み込まれることによ

って権力者として認められていました。そして、各古墳は墳丘の形に関係なく、そ

れぞれが単独で立地していました。しかし、二つの古墳が造られた5世紀前葉と

いう時期には、それまで単独で立地していた方墳が前方後円墳の周囲に寄り添

うような立地を示すようになります。このことは、前方後円墳の被葬者がさらに大

きな権力を身につけたことの現われであると解釈することも可能です。そのような

解釈に立つと、以前は古墳の墳丘の形と規模とで現わされていた被葬者の身分

秩序が、その立地にまで影響を与えるようになったと考えることができます。具体

的には、前方後円墳の立地に合わせてほかの古墳を配置するという方法を採っ

たのでしょう。
いずれにしても、大鳥塚古墳と赤面山古墳が造られたのは、従来の身分秩序が

変化しつつある時期でした。そして、赤面山古墳の被葬者は、生前、大鳥塚古墳

の被葬者に仕えていた人物で、死後もなお、その力関係は、葬られた古墳の墳丘

の形と立地関係により、目に見える形で現わされたのです。
                              藤井寺市教育広報『萌芽』第17号:平成10年8月号より引用

 

大鳥古墳の解説板です。

 

解説部分を拡大すると

 

 

航空写真と地形図です。

 

 

出土した葺石です。これも石川から持ってきた石でしょう。

 

④から⑤に移動するときに、大鳥塚古墳の横を通りました。(上が北)

後円部から前方部にかけて写真を撮りました。

 

後円部墳丘です。

戦時中は高射砲が備えてあり、

墳丘を飛行機の格納庫にしよう

という計画があったそうです。

 

さらに古墳の東側を歩いていくと

 

 

前方部が見えます。

 

前方部から後円部を見たところです。

 

前方部の角の所から後円部を撮影しました。

 

前方部の南端です。

 

今日はここまでにします。明日は応神天皇陵です。

 

読者募集中ですので、読者登録はここのリンクです。
希望があれば、相互登録します。相互アメンバーも募集中です。

毎日午後8時半頃に更新しています。
「相手わかるように」に設定して登録してください。
読者のブログ村・ブログランキングを出来るだけ押しに行きます。

 

Ctrlキーを押したままで、ポチしたら画面が飛ばされません。
 
お手数ですが、よろしく。下矢印ダウンぽちっと下矢印ダウン押すだけ
                                              にほんブログ村 歴史ブログへ

 

                                               ブログランキング・にほんブログ村へ

 

                                               にほんブログ村 歴史ブログ 城・宮殿へ

 

                                               にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ

                                               
                  お願いします。