昨日、千葉県市川市で行われた「健康フェスタ」に、大麦(もち麦)チームの一員として参加してきました。
写真のパンは「ヤマザキ製パン」さんが今回のために試作して下さった大麦入りパンです。(大麦入りあんぱん、大麦入り食パン、大麦入りシフォンケーキ)
さすが、大手パンメーカー様!素晴らしい技術力!これなら大麦初心者の方にもきっと喜んで食べていただけるはず!
ヤマザキ製パンは市川市が発祥なのです。
開発者担当者さんから、大麦入りパンを作る際の苦労話も伺えて、楽しいひと時でした。
市川市は健康都市として活発にいろいろな催しを開催されていて、夏にも、「大麦(もち麦)お料理教室」がありました。
その時も参加してくださったお母様と昨日再会し、「つい先日も、あの時の大麦メニュー作ったわよ。」と声をかけていただき、とても嬉しかったです。
ここで、改めて大麦(もち麦)の良さを。
まずは食事と身体の関係から。
私たちの身体には血糖値を正しく保とうという機能が備わっています。
私達は食べ物によって取り入れられた血液中のブドウ糖(血糖)を燃料にして動いています。そして、食事をするとその血糖が増えます。(これを「血糖値が上がる」と言います)
その時、「インスリン」というホルモンがすい臓から分泌されます。
インスリンが血糖を分解し、エネルギーに変換して脳や筋肉、内臓が働きます。
そして血糖は減って、血糖値は正常な値に戻ります。
そして必要以上に血糖値が下がった時に、また私たちは空腹感を感じます。
またインスリンは、分解しきれなかった糖を脂肪に変えて蓄えるという働きも持っていて、それが過度になると肥満という状態になります。
そのインスリン、血糖値の上昇の「速さ」にも影響を受けます。急激に血糖値が上がると、早く血糖値を下げようと急激に大量のインスリンが分泌されます。
そして過剰にインスリンが働き、たくさんの脂肪を蓄え、急激に血糖値は下げられ、またすぐに空腹感を覚えて食べる…。悪循環ですね。
こういう事を繰り返すうちに、インスリンの分泌が正常に行われなくなった時、「糖尿病」になります。
もち麦に含まれるβ-グルカンにはこの血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。
βグルカンは水溶性食物繊維なので、水に溶けてドロドロになります。
そして糖や脂肪と結合し、吸収されにくくなります。なのでもちろん血糖値も上がりにくくなります。
その結果、インスリンの分泌も緩やかに…。
必要以上に脂肪を蓄えるなんてことも回避されるのです。
しかも、一度食べるとその効果はその日丸1日続くというのも嬉しいところ。(これをセカンドミール効果と言います。)
食物繊維の効果として、お通じの改善や満腹感などが一般的によく耳にしますね。
もちろんそれはもち麦にも当てはまります。
そしてさらに注目なのが、上記のβ-グルカンの働き。
いろんな食物の中でももち麦のβ-グルカン含有量はピカイチ!
最近流行りのチアシードもよく似た理由で健康効果がありますが、もち麦はお値段もリーズナブル。
とーってもおすすめな、元祖スーパーフードなのです。
今度は12月7日に新潟市秋田区の新潟薬科大学でもち麦のイベントがあります。お近くの方はぜひ、この機会に、もち麦体験してみてくださいませ。
↑最後にうちの大麦パンたち。
自家製酵母パン作り教室GRACE