遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

クラアク芸術堂 札幌女史会『たかが愛の歌よ、』

2018-01-21 02:19:15 | 演劇を見てきた

連続殺人犯の女が、週刊誌の記者を馴染みの店に招いて事件の経緯を語る話。

連続殺人自体がカロリーの高い題材なのに、同性愛、障害者、整形、貧困と性風俗、個々の題材でひと作品作れそうなデリケートな話題をこれでもかというくらい詰め込んでいる。

自己評価の低い女が整形して自然ならざる外見になっていくことで、精神的にはありのままの自分に近づいていくという倒錯ぶり。

ひょっとこのお面は芥川を意識してるのかな。

諸々のテーマは表面だけなぞって、お面の演出で押し切っている感じ。

殺人犯の背中の丸みが好き。やっぱり身体的なそれっぽさは大事。

共依存でお互いがダメになっていく関係なんだけど、過程が倦怠期の夫婦とあんまり変わらない。

でも、信用できない語り手みたいなものだから、あの感じでいいのかも。

タバコのニコチン自殺は相当苦しいらしいし、確実性も怪しいから、絶対にマネをしてはいけない。

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