遠藤雷太のうろうろブログ

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第67回 高等学校文化連盟石狩支部 高校演劇発表大会(10月6日)

2017-10-07 15:50:23 | 演劇を見てきた

2017/10/6

・5日目。きちんと見ることができたのは、札幌新川『手紙』、札幌西『歌と弁当と私』、北星学園『男女男男女女男女男女… ~どこで区切りますか~』の三作品。

・『手紙』は30分くらいの一人芝居。「お姉ちゃん」にあてた手紙をトツトツと読み上げる形式。

・高校演劇部というチーム戦を競い合っているなかで、一人芝居はそれだけで異質。

・話の展開や演技に大きな破綻はなく、時に漫談っぽい雰囲気も出しながら、見事にやりきっていた。

・あと、布を大胆に使った装置も、簡素になりがちな一人芝居を彩っていた。貧乏臭く見せないのはとても大事。

・せっかくあそこまで用意したんだから、装置を使った演出上の工夫が見たかったけど、望みすぎなのか。

・『歌と弁当と私』は、部員が激減してしまった合唱部の「ヒヨリ」が、親友の初めてのお弁当作りに協力することで、部活動への意欲を取り戻す話。

・どうしても、札幌西高の演劇部も三人しかいないということと切り離して見ることができない。

・しかも、パンフを見てみると、役名が演者と同じ名前。

・いろんな葛藤があって上演することになったんだろうなと勝手に想像して感動してしまう。

・「自然な弁当の渡し方」のくだりで爆笑した。あれを狙ってできるのはすごい。

・『男女男男女女~』は、「あずさ」が、姉の同姓婚宣言をきっかけに、友達とLGBTについて調べる話。

・LGBTというテーマ自体は珍しくないけど、今年から札幌市が同性パートナーシップ宣誓制度を始めているので、時事性の高い話題でもある。

・きちんと調べられていて、とてもわかりやすくLGBTを解説していた。

・反面、教材っぽい雰囲気もあったので、衝動だけで作ったようなロミジュリのシーンをねじ込んでいるのは、とてもいいことだと思う。衝動大事。

・母親を説得するシーンの緊張感がすごい。

・三作品とも、心の底から「よく上演まで漕ぎ着けたな」「おつかれさまでした」と思える労作揃いだった。

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