森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

森の探偵   宮崎学 小原真史 著 無人カメラがとらえた日本の自然

2017年10月02日 | 書籍紹介
てれてれと生き物の写真を撮ってブログに載せてる何某としては ショックであります。

宮崎学氏流 動物の写真の撮り方
以前にも「イマドキの野生動物」という宮崎さんの写真集を紹介したことがあるのですが、もっとすごいことになっていた。
センサーカメラで撮られた写真がメインなのですが、どこでんここでんカメラを備えれば撮れるってもんではないのです。
動物の習性の熟知だけではなく 何を撮りたいか がすごくて びっくりしました。
まずは カメラの改造。 とんでもないところ(としか私には思えない)に設置。そして長い期間の撮影。
そりゃあ 鳥の巣の中の写真を撮りたいというのはわかりますが そのためにそんな高い木のてっぺんまで登りますか!? 機材を抱えて。
あちこちに仕掛けてあるカメラのメンテ、フイルム替え。 出くわす猛獣 ツキノワグマとかイノシシとか、、。

シカの死骸の写真が面白かったです。死骸の上にカメラを仕掛けて撮った写真。
死骸を食べにくる動物、卵を産みに来る昆虫(ハエ)、その蛆虫を食べにくるツキノワグマ 骨をもっていって齧る齧歯目
その様子は 夏と冬ではまた違ったものになる。 何か月 何年 時間の経過で 白骨になるまで。
死んだ動物が 生きている動物の役に立って 消えていく。  死体を焼いてしまう人間は、、あまり役に立ってないですね。

東北地震で立ち入り禁止になった福島での 野生動物達の様子。   やっぱすごいことになっていた。
ブタとイノシシが交雑して イノブタがたくさんいた。

けっこう身近に野生動物が生きて生活していること。時間帯が違えば会わないので知らない人が多いこと。
東京に住む野生動物、アライグマとかタヌキとか。 「渋谷ハチ公前の駅を降りたらネズミの尿の匂いがしたので広場に住んでいると思った。」って
あの雑多な匂いのする場所で 宮崎さん あなたは何者ですか。

個々の動物の研究者ではないのに なんと生態をよく知っているのだろう。 というより 研究者とは違う 眼 で見ている。
半世紀も山や都会で生き物に向かいあってきたから だけではない なんかすごみを感じます。
シャーロック ですか?  カンバーバッチのシャーロックのように 知りたいのか。

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