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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

その美しさから「見返りの塔」と呼ばれる大法寺の国宝三重塔。佐良志奈神社。国楽館戸倉ホテル(妻女山里山通信)

2018-01-08 | 歴史・地理・雑学
 3日は息子達と分かれて青木村の国宝大法寺三重塔へ向かいました。前夜に雪が降ったので雪景色の三重塔が撮影できるかなと思ったのです。昨年の春に梅が咲き始めの頃に訪れて以来です。
その美しさから「見返りの塔」と呼ばれる大法寺の国宝三重塔へ(妻女山里山通信)2017.4.2
 大法寺の縁起や歴史、三重塔の珍しい構造については、詳細に記している上のリンクの記事をご覧ください。なぜ見返りの塔と呼ばれるほど美しいのか。その完璧に近い美しさの秘密は。北条氏が庇護した塩田平の栄華。

(左)南面はかなり溶けていました。(中)背後に回るとこんな感じ。(右)美しいシルエット。

 北北西からのカット。逆光で完璧に近い美しいシルエットが浮かび上がります。

 北北東からのカット。雪が溶けて現れた檜皮葺の質感と雪の対比が面白い。この位置から撮影すると、左後方に借景として夫神岳が入るのがいいですね。

(左)溶けた雪が雫となって屋根の中央から幾筋も落ちています。その音も情緒があります。(中)日本刀の切っ先の下のカーブを連想させる美しく鋭いライン。(右)観音堂越しに見る塩田平。奥に拙書でも紹介している独鈷山が見えます。なかなか厳しい山で、冬には滑落死亡事故も起きています。軽アイゼン以上の装備などが必要です。

 地衣類のウメノキゴケがついた桜の枝越しに三重塔。木の体温と太陽の力で雪はどんどん溶けていきます。ウメノキゴケは排気ガスなどに弱く、環境の良さを測るバロメーターになります。

(左)境内の石像。(中)境内に登る石段。(右)参道にある羅漢石像。酒を酌み交わす二人。

(左)参道にある羅漢石像も雪をかぶっています。母子像とか色々あるので探してみましょう。(中)大法寺本堂。(右)内部。
大法寺ホームページ
青木村の国宝大法寺三重塔のページ
大法寺ウィキペディア

 大法寺から143号に出る途中で撮影した子檀嶺岳(こまゆみだけ)。拙書の表紙になっている山です。ルビが振ってなければとても読めない山名ですが、拙書ではその由来や歴史を記しています。やはり冬季は冬山の装備が必要です。狭い山頂の南面が100m以上の崖なので転落しないように注意。

(左)上田アリオへ向かったのですが、間違って右折してしまったのでそのまま麺屋蕪村へ。濃厚鶏白湯鰹出汁のバランスの良い美味しいラーメンでした。次はあご出汁麺を八幡原の向かいにある篠ノ井店で食べてみましょう。(中)戸倉上山田温泉の八王子山の北側にある佐良志奈神社。(右)茅の輪くぐり。左回りに八の字を書いて厄除け祈願をします。茅の輪といいますが、笹竹だったり杉の葉だったりと、神社によって様々です。
 拙書の冠着山(姨捨山)へ登る佐良志奈神社コースは、ここが出発地点です。
姥捨山スライドショー。(妻女山里山通信)佐良志奈神社コース(通称鳴海新道)を鳴海さんと登ったスライドショーです。

(左)変わって6日は「国楽館 戸倉ホテル」で吉例の新年会。高校の同級生が主人なので色々とわがままも効きます。(中)陶板焼きに鯉こく、蕎麦に刺し身に天ぷらに茶碗蒸し、この後大きなブリのカマ焼きがつきます。(右)昭和レトロな旅館です。今時部屋に鏡台やダイヤル式の電話がある旅館などそうそうありません。お風呂は源泉なので最高です。地下には卓球室もあります。

(左)国楽館の玄関。(中)玄関上の木彫。誰の作でしょうね。(右)千曲川堤防の上から望む、左に五里ヶ峯と右に村上義清の葛尾城跡。両山とも拙書で歴史やコースを詳しく紹介しています。今年も六文銭まんぢうと干支の茶飲み茶碗をもらって帰りましたが、もう3周ぐらいしていますね。

 帰りにホームグラウンドの妻女山(旧赤坂山)に立ち寄りました。二名ほど鞍骨山へ向かった様です。中央に茶臼山。右奥に虫倉山。左奥の白馬三山は雲の向こう。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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