何度でも言わなくてはならない。保守的な立場のまともな野党が存在しないから、我が国の政治が混迷するのである。我が国は北朝鮮の弾道ミサイルでいつ攻撃されても不思議ではないのである。その危機を論じなければならない国会で、相も変わらず民進党が追及するのは、加計学園をめぐることばかりである▼新たな保守党が誕生すれば、今の日本の迎撃態勢で阻止できるのかどうかに関して、白熱した質疑が繰り広げられるはずだ。もし仮に核を搭載したミサイルが東京着弾した場合の被害についても、色々なシユミレーションをしておくべきだろう。国家が身構えるべき時に、逆に国家を解体させようとする者たちが足を引っ張っているのである。自民党しか支持できる政党がないというのは、あまりにも不幸である▼エリック・フッファーの『安息日の前に』(中本義彦訳)の言葉が思い出されてならない。「有効な権威がなければ自由な社会は混乱に陥ることを、日々の出来事が示している。中央で活力が失われ、個人の自由が過度に保護されると、自由は邪悪なものに転化する。個人の安全を奪い、若者の社会化を妨げ、学校を破壊し、仕事場に怠慢をはびこらせ、軍隊の士気を低下させ、自由社会の成功を無にする悪へと転化する。われわれは将来、放任主義の議員や裁判官、教員や理論家が自由な社会を破壊したことに気づかされるだろう」▼「有効な権威」を復活させるためにも、それについて問題提起をする保守党がなくてはならない。それが今日の日本の政治の喫緊の課題なのである。
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