草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

国難に備えよというのは過去の日本の歴史が教えるところだ!

2017年04月04日 | 思想家

今の東アジアでは日本がもっとも安定している。無謀な賭けを日本国民が望まないからである。日本が韓国と同じくなることに、日本国民の多くは危機感を抱いている。何千年にもわたって培われた知恵が日本には息づいており、一定程度の歯止めになっているのだ▼「歴史的理性」とも呼ばれるその意義について、オルテガが『大衆の反逆』(桑名一博)のなかで説いている。「新しく生まれてきた人間は、最初から過去の堆積というある程度の高みに立っているのである。これが、人間が持つ唯一の宝であり、特権であり、人間である印である。そして、その唯一の宝のもっとも小さな長所は、それがわれわれに、常に同じ誤りを繰り返すのを避けるために、失敗を記憶することがいかに重要であるかを教えてくれることである」▼日本民族が過去との歴史を絶つということは、オルテガに言わせれば「新たにことを始めようと願うことは、人間がオランウータンにまでおちぶれ、それを真似しようとすること」(『同』)なのである。戦後の歪んだ言論空間から解放されて、日本国民は歴史を取り戻しつつある。一時的な激情に駆られて物事を進めれば、禍を招くだけである。森友学園騒動でマスコミがいかに騒ぎ立てようとも、日本国民が冷静であるのは、内乱がどのような惨状を呈するかを、歴史上の出来事から学んでいるからなのである。

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