草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

海外に心酔し過去の歴史を否定するのが日本のインテリだ!

2018年03月03日 | 思想家

日本人が自分の国やその歴史を悪しざまに罵るのは、今に始まったことではない。今年は明治維新から150年を迎えるが、あのときもそうであった。インテリを中心にして多くの日本人は文明開化に酔いしれており、髪型や着るものまで一変した▼それに疑問を呈したのは、御雇い外国人医師であったベルツである。「何と不思議なことには―現代の日本人は自分自身の過去については、もう何も知りたくないのです。それどころか、教養ある人たちはそれを恥じてさえいます。『いや、何もかもすっかり野蛮なものでした』と私に言明したものがあるかと思うと、またあるものは、わたしが日本の歴史について質問したとき、きっぱりと『われわれには歴史はありません、われわれの歴史は今からやっと始まるのです』と断言しました」(『ベルツの日記』菅沼龍太郎訳)▼そうした日本人の極端な傾向に対して、ベルツは「このような大飛躍の場合―これはむしろ“死の跳躍”というべきで、その際、日本国民が頸を折らなければ何よりですが」(『同』)と危惧したのだった。それと同じような現象が昭和20年8月15日以後に起きた。敗戦の日を境にして、その前の歴史は全て否定することが、学界や言論界の主流を占めたからである。いかに日本人が好奇心旺盛な民族だとはいえ、海外への心酔も、度を過ぎればとんでもないことになるのである。

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