草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「人間の理性の復権」を訴える保守派論客長谷川三千子!

2018年05月20日 | 思想家

日本の議会制民主主義が危機に瀕している。あまりにも野党が愚かであるからだ。憲法改正を阻止せんがためには、何でもありの体たらくである。これでは建設的な議論などできるわけがない。「モリカケ」にしても、明らかに嫌がらせのレベルである▼今の日本の保守派の論客である長谷川三千子は『民主主義とは何なのか』のなかで「本当の意味での人間の理性の復権」を訴えている。聖徳太子の17条憲法の最後の条で語られている文章を現代語訳して、衆議において何が大事であるかを説いているのだ。「そもそも一人の人間の理性には限界があり、自分で理を尽くしたつもりでも、思いがけないところに見落としがあったり、充分に遠くまで見通せていなかったりすることがある。その限界を自らよく心得る者は、重大な事柄については、むしろ自らすすんで独断をつつしみ、虚心に他の人々の意見に耳を傾けるはずである。まぜならば、もっとも重要なことは、誰の意見が通るかということではなくて、理の通った正しい結論が得られるかどうか、ということなのだからである」(『民主主義とは何なのか』)▼今の国会は「理の通った正しい結論」のための論戦の場ではない。野党がもっと大人になるべきだろう。日本維新の会が一定程度評価されるのは、対案を出す努力をしているからである。「民主主義の大洪水」(『同』)が全体主義を招き寄せる。民主主義はその危険性を絶えず秘めているのである。

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