「税金の無駄遣いをするな!」と有権者がよく言っているが、
無駄か無駄でないかは、その人の価値観によって大きく変わる。
例えば、津波対策の大きな堤防は、津波が来るまでは無駄でしかない。
では、津波が来てから堤防を作るのか?と言えばそんなことは出来ない。
消防車も、自衛隊の戦車も火事が発生したり有事が発生するまでは無駄でしかない。
しかし、必ず必要なものだ。
インフラ整備というものは、費用対効果を考えると無駄な物かもしれないが
未来の郷土を考えれば借金をしてまでやらなければならないことなのだ。
先人達はそうやって、郷土を守ってきたのである。
それを、近年の有権者は家計と同列で国家予算や地方予算を考えるので、
「税金を使うな〜」と言う。
有権者だけでなく、社会経験もろくにないサラリーマンのような、
地方議員も同じだ。
サラリーマンから議員になった人は、会社のお金がどのように回って自分の給料になっているかを理解していない人も多い。
そんな人達が、兵庫県政や姫路市政の予算を決めている。
恐ろしいことだ。
「お金がないからインフラ整備は出来ない」
と地方議員は言うが、お金に余裕のある自治体などまずない。
国家予算に余裕のある国などない。
その限られた中で、やらねばならない優先順位を決めてやるのが政治である。
声の大きい有権者の言われるまま、予算配分することこそ無駄遣いであると思う。
せめて、議員をやっているのなら下記、三橋さんの言っていることくらいは
理解して、地方政治をやってもらいたいと切に願う。