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旧『Arsenal and world football topic』 私の世界の中心は、常にアーセナル!

冬の移籍市場総括

2018-02-05 09:23:07 | 日記

2017年はヴェンゲル監督政権下において、最も困難な年となりました。FAカップこそ優勝したものの、プレミアリーグは5位でフィニッシュしチャンピオンズリーグを逃し、エジル、サンチェス他複数の選手の契約問題を抱え、夏のオフシーズンでも振るわずと、まるで光が見えない状況に陥ってしまいました。シーズンが始まってもパフォーマンスは安定せず、というかそのほとんどが酷いものでしたね。ノースロンドンダービーとビッグロンドンダービーくらいなものでしょうか、印象的な試合は。

そして2018年になって冬の移籍市場が開くと、サンチェスの身辺が慌ただしくなります。ただ、有力な移籍先の候補だったマンチェスター・シティが、サンチェスの望む報酬額に難色を示し入札から撤退。それを好機と見たユナイテッドがムヒタリアンとのトレードを持ちかけ、アーセナルはこれに合意。アーセナルはサンチェスを無償で失うリスクを避けただけでなく、サンチェスよりも一つ若く(と言っても1ヶ月くらいしか変わりませんが)、球離れの良いスター選手を獲得できたわけです。もしアーセナルが金銭だけを手に入れていたら、ダラダラと時間を使って結局誰も獲得できなかった、あるいは将来性があるのかないのか分からないような選手に投資していたかもしれません。ムヒタリアンの価値は、サンチェスの市場価値に近いものがあると思います。これはかなり良い取引だったと言えるでしょう。

サンチェスとムヒタリアンのトレード交渉が進む中、アーセナルはもう1人、ドルトムントのオーバメヤンの動きを注視していました。オーバメヤンはドルトムントの首脳陣と対立しており、アーセナルは獲得の可能性を模索しているという報道が連日のように新聞紙上を賑わせていましたね。ドルトムントは、移籍金として65m€以上を望み、さらに後釜を確保しなければ売らないという方針でアーセナルと交渉。粘り強い交渉の末、移籍金63.75m€を提示したことで合意にこぎつけ、ドルトムントがチェルシーからバチュアイを借り受けたことで正式に移籍が成立。かくしてアーセナルは、短期間で2人のスター選手を獲得することに成功したわけです。

アーセナルはより守備的な選手を補強すべきだったと見る向きもありますが、得点力のある選手が在籍していることが、チームの勝利に直結することは紛れもない事実です。守っても得点しなければ勝てません。強豪クラブは概ね素晴らしいストライカーが在籍しています。状況を好転させる最も単純な方法と言えるでしょう。それに、ヴェンゲル監督の守備戦術ではどんなディフェンダーを獲得しても同じなんじゃないでしょうかね。

アーセナルは昨夏、チェンバレンを35m£でリバプールに売却。そして今冬ウォルコットを20m£でエバートンへ、ジルーを18m£で放出しましたが、この立ち回りも上手かったなと思います。チェンバレンは契約満了が1年後に迫っており、彼自身も伸び悩んでいたので、リバプールがこれだけの移籍金を出してくれたのはありがたかったです。ウォルコットは今シーズンすっかりベンチ要員で、ジルーは切り札的存在ではありましたが、ファーストオプションにはなれず。彼らは結局、加入した時よりも高く売却されることになりました。さみしい気持ちはもちろんありますが、放出するタイミングはここしかなかったと思います。私個人の想いとしては、チェンバレンの移籍は、金額を考えれば後腐れないし、リバプールでもアーセナルと状況は似たようなもので、活躍する時もあれば、酷い時もあり、結局、どこに行っても変わらない、未練も何もありません。ジルーは、良いキャラクターで、プロフェッショナルでしたが、私はリーグアンで得点王になった彼に、期待をしすぎていたのかもしれません。OBのマーソンが、放出するのならジルーでなくラカゼットだとほざいていたようですが、何をバカなことを、です。アーセナルは重要なオプションを失ったと彼は言いますが、必要なのは絶対的なエースストライカーで、行き詰まった時にギャンブル的に投入される飛び道具ではないのです。チェルシーが今年32歳になる彼を上記の金額で入札したと聞いて、驚いた程です。
ただしウォルコットに関しては少し違って、彼には良い時も悪い時もありましたが、その間に何度も素晴らしい瞬間を我々に見せてくれました。年齢を考えれば20m£は安価ですし、今季はもう少しプレータイムを与えてあげるべきだったと思います。ELやリーグカップでは活躍していましたし。彼は過渡期の犠牲者、と言えるのではないでしょうか。

そして最も大きなニュースは移籍市場が終わってからもたらされることになりました。契約満了まで残り数ヶ月となったエジルが、とうとう新契約にサイン。エジルは、フリーになれば引く手あまただったはずです。結局のところ、ショーケースに並べるためのトロフィーよりも、愛情や敬意を選択したということでしょう。もちろんオーバメヤンとムヒタリアンを獲得したことに希望を見出したこともあるでしょうが、それ以上に幸福を感じながらプレーしたいという思いが強かったのではないでしょうか。彼自身、圧力よりも愛情をモチベーションに変えるタイプに見えます。既に伝説的扱いのエジルですが、2021年まで延長された契約期間の中で、ビッグタイトルを獲得すれば最も偉大なレジェンドとして記憶されることになるでしょう。我々ファンとしても、彼にそうなって欲しいと、心から思います。

 

 

 

 


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1 コメント

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Unknown (ピノ)
2018-04-21 01:02:46
ご無沙汰しています。
ついにボスの退任が発表されましたね。
アーセナルはどうなっていくのか?正直不安です。

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