頻繁に投資信託を乗り換えてるけど上手くいかない人はどうなったら売るかを決めていないのが原因
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新しく投資信託を持った時って、色々なことを考えると思いますが、世に言う「出口戦略」を明確にしていますか?
日本のニュースでも伝えきれないほど毎日材料が出てきている中で、世界経済のニュースにまで気を使う投資においては、「自分軸」がとても大切です。
今回は、頻繁に投資信託の乗り換えを行っているのに上手くいかない人へ、その原因となっていそうなことを考えてみます。
どうしたら良いか分からない時は動かないのが長期投資の定石
投資信託を持つ時は、まず時間軸を決めると思います。
投資はギャンブルのように行うべきではないので、時間をかけてマーケットが自分の思う動きをするまでじっくり待つ必要があります。
将来への「投資」というつもりで投資信託の場合は買う場合が多いのではないでしょうか。
しかし、日々の値動きや経済ニュース、専門家の予想などを背景に「最初にイメージした持ち方」が結果的にできない人がかなりいるような気がします。
証券マン時代は、そこを突いて提案したり、煽っていって売買に繋げるようなところはありましたが、ニュースに翻弄されてしまうのは投資家の不安感や恐怖感が原因であるとよく思っていました。
要するに、潜在的に損をすることが怖いと感じているということです。
投資信託を買う時には「長期投資」をイメージするのに、なぜか結果を見れば「短期投資」のようになってしまっている方は、よく分からない相場で売買をしてしまっている可能性が高いです。
「どうしたら良いかはっきり分からないけど、なんだか危険そうだからベターな選択をしよう。」
これは、一見無難な立ち回りをしているようですが、大きな間違いです。
なぜなら、「人は非効率な投資行動を取る生き物」だからです。
怖いんですよ。損をするのが。
投資を行うなら絶対に押さえて欲しい基本があります。
それは、心理学的に「利益は今すぐ確定したい」「損はなるべくしたくない」と投資家は思っている点です。
でも、これでは一つ疑問がわきます。
「損はしたくないなら、売買しないのでは?損切りしてしまうから損をするのではないの?」ということです。
投資の世界には「損切り貧乏」という言葉があります。
小さな損を積み重ねてしまい、上手く立ち回っているつもりが結果的に損をする人のことです。
これも結局、問題になっているのは恐怖心です。
「大きな損をしたくない」
だからこそ、早め早めに損切りを行う結果、小さな損を積みあげてしまうのですね。
投資家は自身が持ってしまう恐怖心をどのように処理するかが大事です。
従って、見出しに挙げた通り、「よく分からない相場」で動いてしまうのは、往々にして非効率な投資行動になり易いです。
考えが刹那的と言うか、軸がブレてしまっている状況が予想されますので、人の「投資における非効率性」が浮き出ることになると思っています。
戦略が甘いと言うべきでしょうか。
投資信託の出口戦略とは
私は長期保有をする時、どうなったら売って、損切りor利益確定をするのかをある程度は決めるべきだと考えています。
先程から述べている通り、日々のニュースに踊らされてしまえばどうしてもトータルした長期では損をし易くなりますので、「こうなったら売る」というのを予め決めておくことが大切です。
利益確定する場合と、損切りする場合とで決めておき、無条件で売却する場合も考えておくと非効率な売買が減るはずです。
先々のことを予想するようなものなので、難しいと感じるかもしれませんが、長期保有を決めて投資信託を持ったなら、売却を決める状況と言うのも大きな変化と言うことになりますから、例えば今の情勢なら「アメリカの金利政策が弱気に変わったタイミング」とかが有力になるイメージでしょうか。
各投資家が目線を変えるような状況とはどんな時かを考えれば良いかと思います。
投資信託の乗り換えを行う時、適当に決めていることはないと思っていても、後から振り返ると、「何でこんな売買をしたのだろう」と思うことは多いです。
少しでも儲けるためにスケベ心が出たり、少ししか利益が乗っていないからこそ確定したくなったり。
誰もが経験することですので、反省をすることも大切なことではありますが、それよりも対策・対処を考えた方が生産性のある考え方だと思います。
少しでも円安になる通貨を当てる必要なんて無い
先日の友人から相談を受けた時もそうですが、証券会社の担当者や銀行の担当者は少しでも円安になる通貨について説明をします。
(どんな相談だったかはこちらで読めます)
確かに効率的な投資を行いたいですから、少しでも円安になる通貨を当てたいと思うのが投資家ですが、それはそんなに簡単なことではありません。
プロでも余裕で外します。
素人に毛が生えたような我々の知識では、ギャンブル的な確率に落ち着く可能性が高いのではないでしょうか。
それなら結果的に投資信託乗り換えにかかる費用が損する可能性の高さをあげてしまいます。
正し、下がっている投資信託を売却して乗り換えをするのが間違っているわけではありません。
悪い物を持っていれば、その後もどんどん下がっていくこともあるわけですから、乗り換えがいけないことではないはずです。
では何が重要かと言えば、買う時の見通しがどのような場合になったら崩れるかを考えることだと思っています。
つまり、「どんな所が魅力的だと思ったから買うのか」をはっきりさせ、それが「どんな時に否定されるのか」を考えておくことで乗り換えを検討する状況をある程度で構わないので具体化することが大切だと言うことです。
投資信託は少しでも円安になる通貨を当てる必要はありません。
乗り換えにはコストがかかる分リスクは上がりますし、長期保有を決めたのに小さな状況の変化で売却していたら、きっとその後もどんどん乗り換えを行う投資家になり、「儲ける時は小さく、損する時は大きく、トータルでマイナスになる投資方法」を取ってしまうでしょう。
自分がどんなパフォーマンスを期待するのか、リスクとリターンのバランスも加味してしっかり考えてから投資を行いましょう。
まとめ
今回は頻繁に投資信託を乗り換えているけど上手くいかない人へ向けて、買う時点での出口戦略の重要性や、その考え方などを説明しました。
しっかり考えて投資判断をしているつもりでも、足元ばかりに目が行くと、前提となっている考えがブレてしまい、投資の非効率性が増すことが多くなります。
投資信託を買う時点で、しっかり「持ち方」を考え、必要な時を見定めて乗り換えを行いましょう。
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