ねこ庭の独り言

　千葉日報の、4月20日のと、4月24日の記事を、紹介します。

　先ずは、4月20日の「忙人寸語」、恐らく千葉日報の、幹部どころの社員が書いているのでしょう。週に何回か掲載される、コラムです。折々の話題をとりあげ、記者の目から語るというもので、新聞社の姿勢も見える記事です。少し割愛しますが、なるべく、そのまま引用します。

　「冤罪の陥穽は、社会の至る所に、口を開けている。」「その底知れぬ穴に、落ちたが最後、」「無事脱出するには、しとど汗をかく。」

　「会社員Aさんは、駅でトラブルに巻き込まれた。」「狭いホームで、突然、女が、眼前に。」「衝突回避のため、手で女を制し、その場を後にした。」「トイレで小用をすますと、出口にくだんの女が。」

　「乱暴された、警察を呼んだと、まくし立てている。」「人生最大のピンチに、Aさんは、冷静沈着。」「ヒステリックに、喚き散らす女を背に、」「警官の到着を待つ。」

　「大挙して押し寄せる警官に、開口一番、」「ホームの防犯カメラを、確認してほしい。」「警察の取り調べ室での聴取は、やがて世間話となり、」「Aさんは、拘束を解かれた。」「防犯カメラの映像から、女の嘘がばれたのだという。」

　「では、女性記者へのセクハラ疑惑で、」「事実上の更迭となった、最強官庁の、」「事務方トップ氏は、疑惑を否定しており、」「裁判で争うという。」「冤罪を主張するなら、例の音声データを覆す、」「潔白の証明があるのか。」「奈落にて、さぞや大量の汗を、」「おかきのことだろう。」

　一面のコラムを何気なく読んだ後、中の紙面の大見出しに、唖然といたしました。

「セクハラ疑惑」「被害者は、テレ朝女性社員。」「財務省に抗議、調査要求」

　大きな活字が並ぶ横に、これもまた、大きな写真が掲載されていました。写真の説明には、「テレビ朝日の女性社員が、福田淳一財務事務次官の、」「セクハラ被害を受けていた、」「と明らかにする、篠塚浩報道局長。」と、あります。

　さらに4月の24日には、これに劣らず大きな記事で、写真と見出しが、紙面を飾りました。これも、そのまま、転記しましょう。

　「女性記者、もう黙らない。」「セクハラ必要悪、許さず。」。掲載された写真には、「国会内で開かれた、セクハラ被害者、バッシングを許さない、」「とする、緊急院内集会。」「女性団体の代表や、国会議員、」「市民が参加した。」、との説明があります。

　テレビを見ても、ネットの動画を見ても、セクハラ騒ぎがあふれていましたから、千葉日報だけを、取り立てて責める気はありません。しかしちょっと立ち止まり、庶民の常識で観察すれば、こんな馬鹿騒ぎの、仲間入りをしなくて済んだはずです。

　もう一度、幹部社員のコラムに戻りましょう。説明の便宜のため、私はコラムを、五節に分けました。最初の4節は、世間の常識に沿った、まともな意見です。ところが、最後の五節では、なんとも不自然な文章となります。女性記者の録音テープに、なんの疑問も抱かず、福田次官への冷笑です。

　こんなバカな人物が、千葉日報の幹部記者なのかと、呆れてしまいました。

　1.　編集されたテープは、はたしてそのまま信用できるのか。

　2.　どうして女性記者は、あらかじめ、録音などしたのか。

　3.　女性記者が上司に相談した時、なぜ上司は、女性記者のセクハラ被害を

　　　防止しなかったのか。

　4.　なぜ女性記者は、テープを、他社の週刊誌に渡したのか。

　5.　テレビ朝日の篠塚報道局長は、女性記者を公表し、彼女のプライバシーを

　　　守ろうとしなかったのは、なぜか。

　素人の私ですら、記事を読んですぐ頭に浮かぶ疑問が、それこそ、なぜ、コラムの記者は思い至らなかったのか。コラムの記事さえなかったら、「千葉日報も、マスコミ界の付き合いで、」「他社に合わせ、つまらない記事を載せたものだ、」と、そんな感想で終わったばずでした。

　財務省の好き者官僚を憎むあまり、こんな常識外れのコラムを書くなんて、これでは私も、かばいきれません。福田次官の愚行は愚行として、私は許しません。だいたい大蔵省は、何年か前だって、業者の接待でしゃぶしゃぶ喫茶で、ノーパン女性のサービスを受け、世間に糾弾された、いわくつきの好き者官庁ではありませんか。

　近いところでは、例の文部次官だった、前川喜平氏にしても、暴力団の経営する少女売春喫茶に、入り浸っていたではありませんか。高級官僚の中には、碌でもない好き者がおり、国民はたいてい、顔をしかめて我慢しています。

　彼らを叩けば、必ず庶民が手を上げて喜ぶと、コラム氏の記者さん、それではあまりに、読者を低く見ていませんか。日頃実行している、貴社の「両論併記」に敬意を払っている読者は、バカなコラムに、怒りすら覚えているはずです。せっかくの、読者を、失望させてはなりませんよ。

　忙しいので、まだ最近の新聞を読んでいませんが、トキオの山口某というタレントの、セクハラ報道もちらちら耳にします。これもまた、テレビ朝日の女性記者の話と同様、どっちもどっちの事件で、まともに騒ぐマスコミがおかしいのではありませんか。

　女性記者も、女子高校生も、自ら隙を見せ、世間の常識を外れた時間と場所で、危険な男に対面するというのですから、こっちの方にも非があります。相変わらず、国会では、反日・左翼の女性議員たちが、鬼の首でも取ったように、騒いでいます。

　「女性団体の代表や、国会議員、」「市民が参加した。」と、千葉日報社が、写真の説明をしていますが、私なら、こう書きます。

　「いつもの女性団体の会長や、」「反日・左翼の国会議員、」「動員された活動家が、参加した。」

　千葉日報社に、こんな偏向した説明を書けとは、言いません。それではまた、中庸を大切にする千葉の読者を失います。コラムの記者さんに言いたいのは、マスコミ界のつき合いを優先せず、いつもの「両論併記」を大切にしなさいと、いうことです。