ひょうきちの疑問

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人のものを無断で奪えば泥棒になるが、紙幣を払えば売買になる

2017-01-12 07:58:00 | 国際金融

木曜日

人のものを無断で奪えば泥棒になる。
しかし紙幣を払えば、売買になる。
しかしその紙幣が偽札であれば、それは売買といえるか。
それは泥棒と同じことではないのか。

不換紙幣そのものには何の価値もない。
民間銀行の集まりである中央銀行は、その不換紙幣をいくらでも刷ることができる。
その経済的効果は、
偽札によって、社会の富を収奪するのと同じである。
何の価値もない不換紙幣によって、社会の富を自分のものにできるのであれば、それは収奪と同じである。合法的に収奪しようが、違法に泥棒しようが、その経済的効果は同じである。
我々が生きている社会はそのようなことが合法化された社会である。

国家は経済的に困ると、民間銀行の集まりである中央銀行に不換紙幣を刷らせ、社会の富を収奪する。社会の富はその分少なくなる。
なぜなら、働かずに暮らしているものが、額に汗して働いたものの富を収奪するのであるから。

そして国家は中央銀行に利息を支払うことによって、それを構成する民間銀行に富を与える。
つまり中央銀行が紙幣を刷れば刷るほど、社会の富は奪われる反面、中央銀行を構成する民間銀行は肥え太る。

何もないところから不換紙幣を印刷することができる中央銀行の紙幣は、社会の富を奪う機能を果たす。その反面、その無から発生した不換紙幣には利子が発生し、中央銀行の利益になる。

このように考えると、不換紙幣を印刷する中央銀行制度は、社会の富を奪い、それを一部の特権的な金融資本に集中させるシステムに似ている。


このことがわかりにくいのは、不換紙幣を手に入れた社会の側もそれを紙幣として流通させるからであるが、中央銀行によって無制限に増刷された紙幣はやがて紙幣の価値を薄め、物価を値上がりさせていく。
100円で買えたリンゴが、120円、150円、200円へと値上がりしていく。

200円で2つ買えたリンゴが、1つしか買えなくなる。つまりリンゴ一個分の富が収奪されたということである。
しかしそのときにはその原因が、過去に自分が中央銀行にリンゴ一個を100円で売ったことにあることを気づく人はいない。
紙幣増刷によるインフレーションとは、国家・中央銀行という組織による社会的富の収奪である。
これにより社会の中核たる中産階級は没落する。
1923年のドイツのハイパーインフレーションのあと、ドイツの中産階級が富を失い没落したように。


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