木曜
ウソをウソとわかっていて、誰もそのウソをウソだといわない社会。
ウソさえ言っていれば、国民は信じたふりをしてくれる。
これでいいのなら、苦労してホントのことを言う必要もない。
それでまわっている不思議な社会。
ホントのことを言うとかえってボロが出るが、
ウソを言うとウソの中にウソがまぎれて誰も突っ込みを入れなくなる。
あまりにもウソが多くてどれから取り上げていいかわからなくなる。
『どうせ私を騙すなら、騙し続けて欲しかった』
騙すほうが偉いのか、信じたふりをする国民が偉いのか。
ウソを言い続ける宰相と、信じたふりをする国民の相互不信の上に、
立憲主義でも民主主義でもない奇妙な代議制が成り立っている。