癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

依存の不思議

2018-02-28 07:20:08 | 依存症
最初にタバコを吸ったのは16才、高校2年生の時だった。
それから46年、一日もタバコを吸わなかった日がない。
十代、二十代の頃は、依存とかいう意識はなく
タバコとコーヒーでワンセット、趣味という感じだった。

最初に、喫煙の害を意識したのは、言うまでもなく
妊娠がわかった時で、この時初めて
「止めようとするのに止められない」感じというのを味わった。

結局、何かと罪悪感を覚えながらも
二度の妊娠中、完全に禁煙できたということはなく
申し訳程度に本数を減らしたり、「軽い」タバコに替えたりで
ごまかし続けた。

この間 ずいぶん「依存症」のことを勉強して
自分は明らかにニコチン依存症だと確信していた。
特にガンを告知されてからは「今度こそやめなきゃなぁ」「いまさら止めれる気がしない」
「ダンナと違って、お酒を飲むわけでもないし、これでタバコを止めたら
楽しみがなくなる」「いや、なんだかんだ言いながら、読書とか映画鑑賞とか
実は楽しみはいっぱいあるじゃないか」と
ああでもない、こうでもないと悩みながら
結局 告知から3年 禁煙できずに終わっていた。

この間 一番悩んでいたのは 入院になった時のことで
近年病院は、喫煙に関しては 建物内はもちろんのこと
病院の敷地内や、おそらく駐車場なんかまで絶対禁煙で 喫煙できる場所がない。
もしも入院になったら と「絶対絶命感」がすごかった。

しかし 今回入院になった最大の理由の肺炎&呼吸困難。
その原因は「喫煙」で そして「今度吸ったら死ぬぞ」というフレーズが
誰に言われたわけでもないのに、ものすごい強力な神さまのお告げみたいに
私の脳のど真ん中にどかんと居座った。
それからものの見事に、一本も吸ってはおらず
吸いたいという気持ちも完全になくなった。

喫煙は、薬物やアルコールと同様に
依存症の分類では、ニコチンに依存する物質依存にあたる。
最近CMでも見かけるが、ニコチン依存から回復するには
お医者さんの力も借りて
体内の依存物質を徐々に減らしていく方法が推奨されているのだが。

私の、ニコチン依存が、まさに一瞬にして消え失せたわけは?
「死への恐怖」なのかな?
やっぱり依存症は難しい。そして、こんなこと言ったら怒られそうだけど
まさか自分自身で、依存症の人体実験をする日がくるとは。

病院生活が長かったので
すごく朝早く目が覚めることがある。
いや、もしかしたら「年寄りは朝が早い」が始まったのか。

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2 コメント

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私もたっぷり依存してます (があこ)
2018-02-28 09:49:49
父のことや息子のことがあってから体温依存症になりました
猫がいればすぐ解決できるのですが、、、
なので息子をベタベタさわっています
母は体温依存症なのだと宣言したら、我慢してくれています
最近は旦那の肩や背中も触っています

依存そのものは、生きるために必要なもののように感じます
家庭や家計、精神を破綻させない程度にですが
旦那さんも、優しくなられたようなので
(もともと優しいのだと思います)
どんどん甘えて下さいね

りょうさんは、甘えるの苦手だと思いますが
(^^)
Unknown (りょう)
2018-02-28 17:16:24
があこさん コメントありがとうございます!
欧米の人は、スキンシップが普通のことで、親子でも人前でハグしたり、額や頬に軽くキスをしたり 自然にできるんですけどね。
だから、があこさんの体温依存症いいと思います。

タバコは、ホントびっくりでしたよ。今でも、こんなことがあるんだなと。憑き物が落ちたみたいというかなんというか。もしかしてがあこさんの念とか?

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