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希望の党代表小池百合子は代表を続けられるだろうか

2017-10-20 17:09:07 | 時事問題 政治
希望の党代表小池百合子も希望の党も失速したと伝えられる。その通りと思う。いくつかの理由が挙げられるが、一番大きな原因は、小池百合子が出馬しなかったことではないか。小泉進次郎が、いみじくも小池を評して、出馬すると都知事を放り出すから無責任、出馬しないのは希望の党代表として無責任ということで、どちらにしても無責任としたことは、小池百合子にとって大パンチであったろう。結局小池百合子は出馬しない無責任を採ったわけだが、小池の計算では、出馬して当選して首班指名を受けても首班には無理であろうということになったのだろう。出馬しないと言いながらも、最後の最後まで、確定的なことであると多くの人が思わなかったのは、希望の党に共同代表を設けなかったという理由が大きい。そして、不出馬が小池離れをしたことにつながる。このころから、小池の演説には、希望を語るよりも、安倍を倒せ、一辺倒になったという印象である。

希望の党からの立候補者は、自民党や民進党その他離党者数名、希望の党新人、そして民進党からの流れ組から構成されているが、選挙に強いのは、民進党離党者の中の一部と民進党からの流れ組の前職40数名くらいである。希望の党新人は、各地域で知名度が全くない落下傘が多いのと希望の党の看板だけで戦えない状況になったから、ほぼ全滅に近いのではないか。都民ファーストの会のようにはいかないことはすでにはっきりしている。離党組では、細野は盤石であるようだが、若狭も松原仁も危ういという声が聞こえる。

こんな中、小池百合子は選挙後も代表を続け、日本維新の会代表で大阪府知事松井と同じような立ち位置をすると言っている。都民ファーストの会代表だったときのように、選挙の後は代表をやめた、ということは、事情が異なるからしないと強調している。大阪府知事松井がやっている、小政党でも、大阪から発信するという姿勢をとるのかどうかは分からないが、松井の生き方を踏襲するようだ。小池は、フランスの元大統領シラクがパリ市長と首相を兼務したことがあるから、自分がやってもおかしくないと言ったことがある。シラクが兼務したのは大統領でなく首相で、フランスの首相は内政だけを見る立場である。格というかフランス人の信頼は圧倒的にパリ市長にある。日本でも都知事と希望の党代表とでは、都知事への信頼が圧倒的であろう。日本では都知事が総理大臣になった例はないが、後藤新平が、総理大臣を嘱望されたにもかかわらず東京市長を選んだという話がある。

希望の党は、選挙結果予想では、40名を切るようだから、ほとんどが民進党関連者になるのだろう。希望の党が民進党に乗っ取られた感じになる。細野も居にくくなる政党になってしまうことも予想される。小池はそのような政党を伸ばすことを考えるだろうか。希望の党では、踏み絵となった政策協定書に署名捺印したとはいえ、民進党の政策とは真逆であるから、当選したら、安保法制反対、憲法改正反対になる議員が多くなることが予想される。小池、細野はその議員らを仕切れるであろうか。答えはノーだろう。

選挙結果を見なければ単なる憶測でしかないが、今の当落情勢では、プロパーの小池希望の党は、今回、躍進どころか生存すら危うい。そうなると、小池自身はまた新たな党作り、出直し希望の党に走るのかもしれない。

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