●上達する為には、
こんにちは、中川です。
上達する人の特徴には「継続する」ことがありますよね。これはピアノでもバイオリンでも同じことだと思います。しかし「継続する」とは何か?もう少し掘り下げて考えてみましょう。
そもそも、「継続」できるのは何故か?
答えはカンタン「好き」だからです。好きこそモノの上手なれという言葉がありますが、その通りですよね。ただ、人によってこの「好き」というアンテナが違うので、指導する側としは手探りです
例えば、スケール(音階)練習やアルペジオといった基礎が大切だという方がいます。そんな方へ「音楽は自由だ!」と好きな曲ばかりレッスンするのは逆効果。何故なら、きちんとした土台の上に「音楽は自由だ!」ということを理解されているからです。
しかし、一方で細かい事や分析するのが苦手という方もいます。そんな場合、基礎練習をメインにするレッスンはよくありません。型にはめるのではなく、ギターを「好き」になってもらうのがレッスンの焦点にします。
他にも、子どもか?学生か社会人か?男性か女性か?内向的か社交的か?などによってアプローチの方法が変わってきます。
これがギターのレッスンをしていて難しい部分でもあり、また面白い部分でもあります。
●レッスンを図化してみよう
先生と生徒さんの関係について、僕が目指すポイントをおおまかに図化してみました。
基本的には、それぞれ異なる立ち位置にいます。この「立ち位置」というのは音楽性や技術。また、どんな音楽が好きか?ギターをはじめるきっかけとなった原体験。もう少し広義の意味で考えると、性格や生活してきた環境といったパーソナルな面もそうと言えるでしょう。
例えば、こどもの生徒様に多いのが下の関係になります。
指導する側の影響がとても強いということですね。レッスンが進むにつれて、生徒さんが主体となって頂きます。
また、指導側と生徒さんの進むベクトルが全然違う方へ向いてるケースもあります。
この場合、指導者が生徒さんの方へしっかり合わせれれば、いい結果になります。しかし、生徒さんのベクトルが離れるスピードが速すぎると、レッスンは長続きしません。
良いのはそれぞれ独立して、互いに尊重し合える関係。
理想ですがこれを目標にしています。
●自分にとっての「好き」をみつけよう!
この輪っかが、音楽を続ける原動力になります。ただ、大切なのは決まった正解はないということです。
基礎を重視するか?、好きな曲を重視するか?
クラシックやボサノバ、ジャズ、フラメンコ、ロックやpopsなどといった好きなジャンル。
などなど。
それぞれ違って当たり前だと思います。自分にとっての「好き」をみつけて大切にするこで主体的になれます。主体的になることで継続することができ、結果的に上達できます。
●上達の先に...
ある程度上達していくと、他者との関わりが必ずできてきます。
それは、バンドだったり部活、サークルなどがそうですよね。またそういう団体に入っていなくても、個人で関わることもあります。コンクールやギタリスト同士の交流会といったディープなものから、友人同士といったソフトなものまで様々です。
こうした繋がりがCommunity(コミュ二ティ)となって、生活が楽しくなっていきます。こうしたプラスの側面もありますが、一つ注意しないといけないことがあります。
たとえばバンドが解散するといった話や、音楽性の違いからギター好きの友人と疎遠になった話を聞いたことはありませんか?こうした場合「あの人が悪い!」と相手を非難することが多いですが、大抵は自分の輪っかしか見えていないケースが多いです。
せっかくできたコミュ二ティを悪い方ではなく、良い方へ進めていくには、まずお互いの輪っかはどうなっているか意識してみると良いでしょう。
ギターをはじめたきっかけは異なっても、フレットを押さえる苦労や音が出せた喜びを経験した同士です。良き友人になれるはずです。
是非、あなた自身の「好きな事」をみつけてそれを磨いてあげてください!
最後までお付き合い頂きありがとうございました。