物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

重力波でノーベル賞

2017-10-05 12:17:56 | 日記

を3人の研究者が受賞した。

そもそも波とは何か。波を見たことがない人は多分いないが、波とは何かと尋ねられてすぐに解答ができる人は物理を学んだ人以外にはあまりいそうにない。

波を理解するには振動という現象を知っている必要がある。ある場所で粒子が左右に周期的に揺れているとか、上下に揺れているとかがが典型的な振動現象である。バネが上下に振動する現象を想いおこしてもよい。

そのときに振動がその場で移動しないならば、波は起こらないが、その振動の状態がその周りの空間に移っていくという現象が起こればそれが波である。

私たちが自然界で見る一番、典型的な波は海とか池の水面に起こる水の波である。もっともこの波は結構解析が難しいのだと大学の物理で聞いた覚えがある。イメージ的には難しいが、空間を伝わっている電磁波などが典型的な波であろう。

私たちの使っている携帯電話などがその恩恵に浴しているわけだ。私などは電磁誘導の現象がわからず高校生のころにラジオの回路で、1次コイルと2次コイルの間に電線がつながっていないのにラジオの受信ができることに不思議な気がしていた。当時、大学の教育学部の理科の学生だった兄に尋ねたことがあった。

そのときに兄が電磁誘導の話をしてくれたかは覚えていない。いまごろは電磁波のことを知っていても知らなくても携帯を使えることにはだれも疑問に感じたりする人はいないのだろう。

重力波にかえると、二つのブラックホールの合体で生じた時空のひずみがまわりの空間に伝わっていくという、とても小さなシグナルをとらえて重力波の検出に成功したグループのリーダーの3人の学者にノーベル賞が授与された。おめでたいことである。Congratulations.


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