大学に勤務していたころも仕事に必要な書類がどこにあるかわからなくなって一日中探していたということがあった。
退職した後ではそういうことが少なくなったと思っていたが、昨日はほとんど一日を書類探しに費やしたが、求める書類はみつからなかった。
これはHamiltonの四元数に関する論文を探していたのである。今朝このことを妻に言ったら、必要最小限の書類だけで仕事を常にするようにしていないからだと言われた。
だが、私はあまり頭がよくないので、そのために多くの文献を集める傾向にあるし、それはやはり今では一つの私のいい点だと最近は思っていると反論をしておいた。
確かにいつでも最小限の文献で仕事をできるようなら、それはそれでいいとは思うのだが、私は自分ではなにか独自に思いつくような独創的で明敏な頭ではないので、必然的に多くの文献を集めるという結果になるのだと思う。
もっともそのことがいいこともあると思うが、わるいこともある。その利害得失はやはり簡単に言い尽くせるものではない。
前に四元数の本をまとめるときに読んだのはHamiltonの四元数の発見に関するレポートであったが、今回は四元数と剛体とかベクトルの空間回転の記述との関係でHamiltonがどういう論文を書いていたかを知りたいと思っている。これはHamiltonだけではなく、GaussとかEulerだとかRodriguezとかCayleyだとかの四元数とかその他の方法での回転の表現に関係したことにいま関心があるからだ。
(後記)実は今日の午後になってもう一度書棚の中のファイルを調べたら、ハミルトンの四元数関係の論文のコピーが見つかった。昨日もこの書棚のファイルをみたのだが、ここにあるとは思わなかったので、捜索がおざなりになっていた。ということで、財務省の書類がないと思っていたのが出てきたということを笑えない立場となった。もっとも私は書類がないと否定する立場ではなく、あるはずだが見つからないとストレスをためていた。