物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

『近代日本の一五〇年』を購入

2018-04-27 13:49:53 | 日記

『複素関数論』の本と共に山本義隆『近代日本の一五〇年』(岩波新書)を購入した。しかし、どうも彼の著書は難しい。そういうことを言っては失礼なのだろうが、彼はなんでも徹底的に調べて書くので、難しくなる。

もっともちらっと見たところでは彼は科学技術という用語を特別な意味に用いているらしいことがわかった。これは武谷三男の技術の定義との関連において関心がある。

山本さんの科学技術の定義が18世紀末以降の科学と技術をさしていうらしい。それ以前の科学と技術とは全く別物という見解らしいが、意識的に科学がというか「客観的法則性が生産実践において意識的に適用された」のは19世紀以降だというのはちょっと考えが狭すぎないか。

山本さんはいろいろ科学史や技術史を調べて、多くの著書を著している人に弓を引いて悪いが、どうもちょっと言葉のあまり限定的な使い方ではないのかと昔の知人の一人としては思うのである。いやこれは私自身の直観であって、よく調べた結果の見解ではない。


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