こんにちは。またしても東京は雨で、サンボーイに乗り損ねているストロベリンです。早く梅雨があけてくれないですかね。。。
電動バイクが総じて性能が悪いかのように言われますが、今は基本的にそんなことはないと思っています。少なくとも「サンボーイ」には、定格出力500Wの動力的な限界はあっても、”性能が悪い”ということはないです。むしろ”性能は良い”と言いきってしまいます。
”電動バイクは性能が悪い”と言われてしまう状況は、当時の中国製の電動バイク大量輸入に起因します。実際、質の悪いバイクが当時は多数あったそうです。ただ、今もそうだと思われるのは生き残ったメーカーさんが気の毒なのでフォローしますと、そうでなかったから会社として残ったのであり、販売中の機種があるというふうにご理解いただければと思います。
また、残っているメーカーさんの機種はマイナーチェンジを繰り返し、それぞれ進化もしています。同じ名前の車両でも、発売初期からかなり改良を施されているものもあります。
たとえば、プロッツァの「ミレットLi500」には初期型「ミレット」というバイクがあります。「ミレット」括りで言ってしまうとどれも一緒に聞こえますが、「ミレット」と「ミレット500Li」は”性能”が違い、クオリティも「500Li」の方がぐっと高くなっているのです。
私が「サンボーイ」を購入する際、同店に「ミレット」の中古車があり、ペダルが付いているバイクが珍しくてじろじろ見ていると、店主から「そのバイクはやめた方が良いですよ」と言われました。「どこが壊れるか見当もつかないから」と言うのです。てっきり「ミレット」というのはしょぼいバイクなのだとインプットしかけたのですが、「今のエルはずっと良いんですけどね、全然品質が違いますし」と続けました。
「エルってなんですか」
「リチウムバッテリーのミレットですよ。そこにあるのは古いミレットで、リチウムではないです」
後で調べると、当初「ミレット」を発売していたのはプロスタッフという会社で、今のプロッツァの親会社にあたります。当初「ミレット」は中国メーカーにOEMの形で製作してもらっていたようですが、なかなか思うような製品にならず、同社のEV事業部が”プロッツァ”として分離独立、中国に自社工場を立ち上げて製作したのが「ミレット500Li」なのだそう。
生産管理・品質管理がきちんとなされて作られた「ミレット500Li」は、動力性能をもアップし、ずっとクオリティーの高いバイクとして生まれ変わりました。現在新車で販売中なのは、ほとんどが「ミレット500Li」です。見てくれはほとんど初期型と同じですが、一見して異なるのはタイヤの太さと形状。500Liの方は初期型のタイヤより太く、バイクらしくしっかりしています。
同じ「ミレット」とはいえ初期型とは成り立ちも違うのですが、ユーザーレビューなどではこれらが混同されているケースがあります。私もそうでしたが、評価が分からなくなってしまいますので、もし「ミレット」情報を確認する際には機種名を見て判断する方がいいでしょう。でも皆さん大抵「ミレット」とだけ書いてしまうので、そこはご推察ください(苦笑)
オドメーターで3000kmをオーバーしている現役の「ミレット500Li」の雄姿は、こちら吉岡さんのブログ「定格出力500W」が参考になると思います。吉岡さんの「ミレット500Li」はチェーンが時たま外れていたことと、タイヤの減りが早いように感じるという以外に大きなトラブルには見舞われていません。
もっとも、チェーンについては出張タイヤ交換をスマートハートの本間店長にお願いした際に調整してもらったそうで、以後外れたことはないとのこと。私と違って雨の日も乗りこなしていて、雨天走行でもトラブルは起きていません。ただし、駐車の際にはきちんと雨天カバーを装着されていますので、雨ざらしはご注意ください。
「ミレット500Li」と愛車の「サンボーイ」は、兄弟機かと思うほどスペックが似ているのですが、唯一「ミレット500Li」のペダルの存在は、動力性能で「サンボーイ」を半歩リードします。それだけの走行はできないものの、人力アシストが可能なのは負荷の大きいスタート時や坂道では心強いと思いますね。
PS:「ミレット500Li」の発売当時「350Li」というのもあったようですが、今は公式サイトでも見かけません。ラインナップからは無くなっているようですね。